さる2016年11月に、米カリフォルニア州の大麻合法化を可決するかどうかの住民投票が行われ、その結果、嗜好用大麻販売業者らへのライセンス発行が2018年1月から始まることになっている。
そんな同州で大麻に続き、マジックマッシュルームも合法化しようとの動きが出ているという。
・大麻の次にマジックマッシュルームも合法に!?
英ニュースサイト『The Guardian』によると、マジックマッシュルームの合法化を実現させようと動いてるのは、米カリフォルニア州マリーナ市の市長候補ケビン・サンダース氏だ。
彼は、「マジックマッシュルームの主成分サイロシビンを、21歳以上であれば所有・育成・販売・運搬しても犯罪に問われない」とする法案を設立しようと、署名運動を行っている。
・マッシュルームのおかげでヘロイン依存症を克服?
2018年4月末までに有権者36万5880人の署名を集めることが出来れば、カリフォルニア州でサイロシビンを合法化する案件を州投票に記載することが可能になる。
なんでも49歳のサンダース氏は、2003年にマジックマッシュルームを摂取したおかげで、なぜ自分が5年にわたるヘロイン依存症に陥ったのか、原因を突き止めることが出来たのだという。それ以来、15年近くもヘロインに手を出さずにクリーンな生活を送っているとのこと。
・マッシュルームの医療効果を調査する研究が進行中
現時点で署名は1000件しか集まっていないが、サンダース氏は、4月までに大学のキャンパスや医療大麻サミットなどで呼びかけを行う予定だ。
英インペリアル・カレッジ・ロンドンでは、サイロシビンの摂取で鬱(うつ)を治療する研究が進められており、その効用が認められれば、大麻のようにマジックマッシュルームを合法化する動きが各地で強まる可能性はあるかもしれない。
・世界のマジックマッシュルーム状況は?
ちなみに日本においてのマジックマッシュルームは、なんと2000年初頭までは合法だったが、2002年に麻薬及び向精神薬取締法で規制されてからは違法となった。大麻に寛大なオランダでも2008年にマジックマッシュルームは違法になっている。
もし、カリフォルニア州でマジックマッシュルームが合法化されれば、全米初のサイロシビン合法化州となる。サンダース氏の目標通りに署名が集まり、案件を州投票に記載できるかどうか続報を待ちたい。
参照元:The Guardian(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.