変態仮面──。正式名称「究極!! 変態仮面」とは、1992年から週刊少年ジャンプに掲載された伝説のギャグ漫画である。2013年と2016年には実写映画化されるなど、いまだに多くの人を熱狂させる “記憶に残る作品” の代表格といえるだろう。
そんな変態仮面の特徴は、何といっても変態すぎるビジュアルだ。今から1年以上前、我々ロケットニュース24は「変態仮面のコスプレはおまわりさん的にOKなのか?」という検証企画を行った。結果的には逮捕まで至らなかったものの、久々に大人に怒鳴られるなど散々な思いをし、以来変態仮面のコスプレは自粛している……が、ついに封印を解く日が来たようだ……。
・ハロウィンならセーフかも?
あの日以来、変態仮面のコスプレで外には出ないと固く心に誓った2人の変態仮面(P.K.サンジュンとYoshio)。公然わいせつ罪には当たらなかったが「迷惑防止条例」に引っかかる可能性をおまわりさんから指摘された以上、我々も変態仮面に変身することは出来ない。
……が、世の中はハロウィンである。普段はもちろんダメだが、この期間だけは変態仮面も許されるのではなかろうか? なにせ変態仮面より露出度の高いアキラ100%さんに扮する人もいるらしく、何なら数年前には別の変態仮面も目撃されている。
我々としては決して望むところではなかったが、読者の方から「また変態仮面やってください!」というリクエストが多いことも事実。そして読者の期待に応えることが我々ロケットニュース24の使命である。や、やるしかねえ……! というわけで、泣きながらパンツを脱いだ。
向かったのは聖地・渋谷。さすがに仮装者がまばらな場所で、ポツンと変態仮面をやる勇気はない。いつもなら事務所から仮装して向かうのが恒例だが、今回は服の下に変態仮面を仕込み、渋谷へと向かった。
多くの人でごった返す、ハロウィン当日の渋谷。仮装者も多いが、警察官の数も尋常じゃないほど多い。もしおまわりさんの目が変態仮面を捉えたら……。隠すべきところは完璧に隠れているとはいえ、本当に捕えられてしまう可能性もゼロではない。
そしていよいよ、センター街に到着! ハンパな数ではない人波は、身動きを取ることすら困難だ。「バイオハザード的なウィルスをまかれたら日本終わるな」……というほど密集度は高く、センター街の入り口から中心部のマクドナルドの辺りまでおよそ20分かかった。
まさにここが渋谷のど真ん中……つまり日本のハロウィンのど真ん中である。変態海面の封印を解くのはここしかあるまい! さあ、渋谷は2人の変態仮面を受け入れてくれたのか? そしておまわりさんのリアクションは? 気になる続きは2ページ目へGOだ!
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
【検証】ハロウィンなら「変態仮面のコスプレ」は許されるのか? 聖地・渋谷に繰り出したらこうなった(2ページ目)
小道に入り、服を脱ぎ去る2人の変態仮面。ぶっちゃけ、この時間が一番恥ずかしかったことを記述しておきたい。なぜなら不完全な状態は変態仮面ではなく、シンプルな変態だからだ。周囲のギョッとした表情を、私はしばらく忘れないだろう。
それはどうでもいいとして、ついに変態仮面が人混みの中に降り立った──。先述のように渋谷は他人と肌が触れないことが困難なほど、人であふれかえっている……が、なぜか変態仮面の周りには自然と半径2メートルほどの謎のスペースができあがった。さては、これがオーラと呼ばれるものなのだろうか?
当然、スペースができると周囲の注目を浴び続けることになる。そして聞こえてきたのは、
「ヤバい」「ヤバッ」「ヤバいヤバい」「ヤバヤバ」「ヤベヤベヤベ」「ウッソ! ヤバ!!」
……と、無限のヤバいラッシュであった。相当ヤバかったのか「一緒に写真撮ってください」とお願いしてきた女性たちも心なしか腰が引けていた。軽いノリで声を掛けてきてくれたのは酔っぱらった陽気な欧米人くらいで、変態仮面が正義の味方であることをみな忘れているらしい。
肝心の警察官だが、付近にはそもそも姿が見当たらず、いてもとんでもない人混みなので変態仮面にまで視線が届かないようだ。……が、1度警察官が急接近してきた際は、カメラマンとして同行してきたあひるねこと高橋が私たちを柱の隅に押し込み、なぜか必死に隠し続けていた。どうやら本人たちよりも、変態仮面の逮捕劇を恐れていたらしい。
ただ、1度パンツ越しに目があった警察官は苦笑いするでも激怒するでもなく、ただ “無” の表情をしていた。おまわりさんたち……本当にご苦労さまです。
というわけで、約30分間で700回ほど「ヤバい」と言われ、変態仮面は渋谷の地を後にした。結果的にハロウィンならば変態仮面もOK……と言っていいだろう。ただし、来年以降逮捕されても責任は取れないから、変態仮面でハロウィンに臨む際は自己責任で頼むぞ。
今回、久々の変態仮面で聖地に繰り出して感じたことは、ハロウィン当日もっともヤバかったのは2人の変態仮面であったということ。そして、ハロウィンを誰よりも楽しんだということだ。さらにいうならば、尻の食い込みが尋常じゃないほど痛かったということである。今度変態仮面が現れるのは、あなたの街かもしれない。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼尻が痛かった。ついでに前の付け根も痛かった。
▼インスタに投稿した瞬間から、20人ほどフォロワーが減ったのは秘密だ。
▼今回はとりあえずセーフでした。
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