便利であると同時に、一瞬の操作ミスで大きな事故を招いてしまう自動車。特に、スピードが速ければ速いほど、衝撃が大きくなるのは言うまでもないが、いかに危険なのかを目の当たりにしない限り、実感が湧きにくいのも事実だ。
そこでご紹介したいのが、数年前に海外で公開されて話題となった「120mph Mega Crash!」という動画である。これを見れば、スピードの出し過ぎがいかに危険なのかが一目瞭然。では、もしも車が猛スピードで壁に突っ込むとどうなるのかをご覧いただこう。
・「フォード・フォーカス」を壁に高速で衝突させる実験
英国の人気自動車番組「Fifth Gear」の YouTube チャンネルで公開されている動画に収録されているのは、フォード社が製造・販売するフォーカスという車を、時速約190kmでコンクリートの壁に激突させる映像だ。なお、これは一般的に行われる衝撃テスト時の3倍のスピードにあたるとのこと。
動画では、フォーカスの助手席と運転席にマネキン人形を座らせた後、車にワイヤーをくくりつける様子が映し出される。このワイヤーを超高速で引っ張ることで、時速190km相当のスピードまで加速させるのだという。
・見るも無残な姿に
準備が完了したところで、いよいよ実験開始だ。3分15秒あたりのところで車が発進すると……猛スピードで壁にドォォォオオオーーーン! エンジンルームから運転席や助手席に至るまで完全に大破し、車は見るも無残。後方部分しか残っておらず、もはや原型をとどめていない。
さすがに時速190kmの車がノンブレーキで壁に突っ込むような事故は起こりにくいが、車がスピードを出した状態で事故を起こせば、大惨事になる可能性が高くなるのは明白だ。とにかく、スピードの出しすぎには十分気をつけて、安全運転を心がけたい。
▼時速約190km(120mph)で走る自動車を壁に衝突させる実験動画がこちら