8月から10月にかけて最も美味しい旬を迎えるのが “梨” である。幸水・豊水・新高・二十世紀……などなど数多くの品種があることでも知られる梨は、老若男女問わず愛される日本代表の果物のひとつと言えるだろう。
今回の『グルメライター格付けチェック』は、その梨でライター達の味覚をチェックした。果物としては以前に開催された「バナナ編」に次ぐ第2弾となるが、果たしてライター達は味の違いを見極めることが出来たのだろうか? 詳細は以下でご覧いただきたい。
・高い方を当てる
まずはルールを説明しよう。ライター達が見分けるのは、あくまで「高い / 安い」であり「ウマい / まずい」ではない。目隠しした状態で1度だけ試食し、高い方を当てるというシンプルなルールである。負けが続くと「八百長だろ!」とか言い出すヤツがいる企画、それがグルメライター格付けチェックだ。
今回用意した高級食材は、伊勢丹で購入した千葉県産の幸水で、価格は税込864円だ。全国有数の産地として知られる千葉県で育まれた幸水は、果肉が柔らかくジューシーで爽やかな甘味が特徴だという逸品。1個864円もする、まさにセレブ品質の梨である。
対するはコンビニで購入した梨で、こちらは税込価格198円だ。奇しくも高級食材と同じ「千葉県産の幸水」だというが、ライター達は4倍以上の価格差を見極めることが出来たのだろうか?
今回は7名が参加し、梨を入念に味わった。フルーツは “熟れ具合” をどうジャッジするかが鍵だが、悩み抜いたライター達の答えは以下の通りである!
・P.K.サンジュン(通算成績28勝6敗)の答え:B
「俺の育った千葉県市川市はナシの名産地。校歌に “梨の花” と入っていた。つまり絶対に負けられない戦いなんだ。んで、すげえ難しいけど答えはBで。甘さのMAXはややBの方が上で、雑味がない。Aは梨独特の渋みというか酸味というか青臭さがあった。コンビニの梨は滅多に売れないハズ……青い状態で収穫してるんじゃないかな? というわけで答えは元市川市民のプライドを賭けてBにします」
・中澤星児(通算成績25勝8敗)の答え:B
「ほとんど変わらないけどBかなぁ? どちらも味はあんまりしない。というか、梨ってこんなにほのかな味でしたっけ? ただBの方が若干ジューシーで梨の風味がわずかに上のような気がする。Aは若干酸っぱかったんですよ。風味もしなかったので、高いのはBかなーと」
・あひるねこ(通算成績13勝6敗)の答え:B
「ああ、これはBじゃないですか? Aは甘かったけど、若干硬かった。Bは滑らかというか、ラフランスみたいな感じがした。甘さ自体にそこまで違いはないけど、Bはみずみずしさがあった。Aの硬さとBのみずみずしさ。これはBが伊勢丹でしょう」
・田代大一朗(通算成績4勝2敗)の答え:B
「Bで(即答)。単純にBの方が甘味が強く、梨の蜜が多く含まれていた気がした。Aも美味しかったんですが、爽やかすぎて物足りない。あとちょっと硬かったかな? 実は祖父が梨園をやっていたので、昔から梨はよく食べてました。というわけで答えはBでお願いします」
・和才雄一郎(通算成績22勝11敗)の答え:A
「うーん、どっちも安い気がしますね……。まあAの方が若干甘かったかなぁ? 食感はBの方が良かった気もするけど、純粋に甘さで判断すると……。食べる前は明らかに違うかと思ったんですが、実際は誤差の範囲ですね。正直、どちらもコンビニレベルな気がしますがAにします」
・GO羽鳥(通算成績20勝14敗)の答え:B
「実はあんまり梨は食べない人なんだよねぇ。正直よくわかんねえ……けどBかな。AとBを比べた場合、みずみずしさと食感はほぼ同じ。唯一違うのは梨の味の濃さ。Bの方がちょっとだけ濃かった。それだけを手掛かりにB。どっちも美味しいけど、梨の経験値がないのでそれしかわからない」
・佐藤英典(通算成績18勝15敗)の答え:A
「うーん……悩むけど答えはAです。理由はみずみずしさで果汁がたっぷり出ていたし、甘みもAの方が強かった。Bはその逆で、みずみずしさと甘みが弱かった。ちょっと自分のことが信じられなくなっているので、コメントは以上でよろしいでしょうか?」
整理するとAが2人、Bが5人と答えが割れた。梨に縁がある私(P.K.サンジュン)と田代大一朗はBと答えたが、正直そこまでの確信はない……ともあれ正解発表である!
AなのかBなのか!!!!!!!!!!!
どちらが伊勢丹の梨なんだーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!
正解は……!!!!!!!!!!!!!!
B!!!!!!!!!!!!!!! Bが伊勢丹の梨!!!!!!!!!!!!!! 5人が正解!!!!!!!! よっしゃぁぁぁああああ! 食べる前はもっと味の違いがあると思っていたから、ぶっちゃけ4倍の価格差は感じなかった。とはいえ、幼い頃から梨を食べる機会が多かった両名が面目を保った格好だ。
というわけで今回は、5名が正解ということになった。フルーツはどうしても個体差があるので難題ではあるが、旬を迎えた素材は今後も果敢にチャレンジしていくぞ。第36回大会も近日開催予定だ。
Report:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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▼正解発表の瞬間。
▼正解で29勝6敗、正解率82.9%のP.K.サンジュン。「4倍の価格差は感じないけど、Aの方は雑味があった」
▼正解で26勝8敗、正解率76.5%の中澤星児。「ほとんど変わらないけどBかなー?」
▼正解で5勝2敗、正解率71.4%の田代大一朗。「祖父が梨園をやってるんで、すぐにわかりました」
▼正解で14勝6敗、正解率70%のあひるねこ。「Aの硬さとBのみずみずしさ。これはBでしょう」
▼不正解で22勝12敗、正解率62.9%の和才雄一郎。「どちらもコンビニっぽいですね」
▼正解で21勝14敗、正解率60%のGO羽鳥。「梨の経験値は無いんだけど、味の濃さでBかな?」
▼不正解で18勝16敗、正解率52.9%の佐藤英典。「最近、自分のことが信じられなくなっている」
▼第36回大会も近日開催予定だ。