オーケストラで低音部を支えるチェロ。椅子に座って弓で弦を鳴らす姿がなんともお洒落な楽器だ。そんなチェロでマイケル・ジャクソンの『Smooth Criminal』を演奏する動画が話題になっている。
『Smooth Criminal』と言えば、マイケル屈指のポップ・ダンスチューン。しかし、チェロ2本での再現となると、穏やかで美しい感じになるんだろうなあ……と思いきや、めちゃくちゃロックだーーーーー! こんなん痺れるわ!!
・2CELLOS
そんな信じられない演奏を見せてくれるのは『2CELLOS』という2人組。以前にも、ガンズ&ローゼズの代表曲『ウェルカム・トゥー・ザ・ジャングル』のカバーなどを披露して話題となったクロアチアのチェロコンビである。
・無謀な闘い
多彩かつ音数の多いマイケル・ジャクソンの『Smooth Criminal』をチェロ2本で一体どのようにカバーするのか。バンドを10年くらいやっている私(中澤)の私見を述べるなら、これはかなり無謀な闘いである。
ドラムのようなリズム楽器もないし、高い音の楽器も歌もない。人手が足りないにも程があるのだ。あのグルーブが出せるわけがない。できるとしたら、メロを追うくらいではないだろうか。
・時にパーカッシブにロックなチェロ演奏
しかし、そう思ってしまうのが売れてないミュージシャンの浅はかさなのかもしれない。チェロでメロディーを奏で絡み合いながら、弦を叩いて巧みにビートを刻む『2CELLOS』。
時にはフラメンコギターのようにパーカッシブに、時には指で弦を弾いて多彩な音色を表現していく。そのビートは熱く、体の芯から胸が震えるようだ。めちゃくちゃロックやないか!
動画を見終わるころには、完全に彼らの演奏に痺れてしまった私。最小の編成からほとばしるロックは、あなたの胸も躍らせてくれるに違いない。
▼痺れる~~~~~!!