14勝33敗。この数字が何を表しているかおわかりだろうか? 2017年パ・リーグ公式戦における千葉ロッテマリーンズの成績(2017年5月30日時点)である。野球に詳しくない人のためにざっくり説明すると、恐ろしいほどチンケな、歴史的に見ても稀に見る弱小すぎる成績だ。「これから20連勝しても貯金1」といえば、どれだけ負け越しているかおわかりいただけると思う。
そんな千葉ロッテが、5月30日から始まるセパ交流戦に先駆けて「挑発ポスター」を公開した。すっかり風物詩として定着した恒例イベントであるが、ロッテファン歴23年の私(P.K.サンジュン)は声を大にしてこう言いたい。おい千葉ロッテ……お前らそんなことしてる場合じゃねえだろうがよォォォォオオオオオ!! ……と。
・今年は漫画編
5月30日に公開された千葉ロッテの交流戦専用の挑発ポスター。過去には「プロレス編」や「ロボット編」など様々なバリエーションでセ・リーグ6球団を挑発してきたロッテの名物企画である。そして今年のテーマは「漫画編」だそうだ。
──そんなことどうでもいい。ハッキリ言って私は怒りを通り越して……心が凍っている。大大大好きな千葉ロッテに対し、生活の一部である千葉ロッテに対し、一生を添い遂げようと心に決めている千葉ロッテに対し、私のハートはカチカチに凍りついているのだ。
元々ロッテは弱小チームの代表格とされるほど弱いチームである。だが2005年と2010年には日本一に輝いたことからもわかる通り、徐々に “戦えるチーム” になってきた。昨年は3位で終了したものの、オープン戦は1位……ファンの誰もが「今年こそは……!」と胸に熱い思いを秘めて開幕戦を迎えたに違いない。
……それがこの有様である。勝負の世界なので致し方ない側面もあるが、こんなにつまらないシーズンは初めてだ。“春ロッテ・秋ロッテ” という言葉があるように、ロッテは春先に強く夏場に失速、再び秋から勢いを取り戻すのが通常だ。
だがしかし、開幕からこんなに弱いのは前代未聞。ハッキリ言ってしまうが、もう今シーズンは終了している。残りの100試合弱は消化試合と言ってもいいだろう。全くもって応援する気にならん!
それでもロッテの試合結果は必ずチェックしてしまうし、勝てばやはりとても嬉しい。こちらは超シリアスにチームの現状を捉えているのに、12球団の中でもブッチギリの弱さなのに挑発ポスターだと……? お前ら他にやることあるだろうヨォォォオオオオオオ!!!!
念のために断わっておくが、私は監督以下、選手たちに不満は1つも無い。とにかく死力を尽くして欲しい、ただそれだけである。……が、球団幹部や球団社長、もっといえばオーナーを含む球団そのものに対しては語り尽くせないほどの不満が山積みだ。
外国人補強の担当は何やってたんだ? 誰が責任取るんだ? 今後はどうしていくんだ? 日ハムくらい戦略的にチームを強くしようとしているか? 現場のリクエストに最大限の協力をしているか? そもそも親会社はチームに愛があるのか? ただチームを保有しているだけになっていないか?
極端な話、もう親会社のロッテはチームを手放した方が良い。野球愛のないオーナーがチームを保有していても誰もハッピーにならない。さらに、ロッテは近年、球場で様々なイベントを開催しファンサービスに努めている。それ自体は否定しないが、
「勝つことが最大のファンサービス」
ということを忘れてはならない。挑発ポスターをやってる場合じゃない、キモカワ系のマスコットを発表している場合じゃない、お前らのやるべきことはただ一つ、全身全霊でチームを強くすることなんだよォォォオオオオ! それが出来ないならチームを売っちまえェェェエエエエ!!
おそらく中には「弱いから応援しないなんてファンじゃない☆」という意見もあるハズだ。──うるせえ。こっちはチームを愛してるが故に厳しくなってしまう激情型のファンなのだ。ファンのタイプは色々あっていいだろう。
とにもかくにも、ロッテは挑発ポスターなんてやってる場合ではない。ハッキリ言ってイラッとする。先述の通り、そして落合元中日監督が言っていた通り「勝つことが最大のファンサービス」ということを忘れてはならない。
参照元:千葉ロッテマリーンズ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24
▼ロッテが発表したキモカワ系のマスコット。……そんなことやってる場合じゃない。
今日は試合がなく、ゆっくりしている魚を発見しました!まったく動きません!エネルギーを蓄えているとの説もあります。(広報) #chibalotte pic.twitter.com/mNLX7NVKnd
— 千葉ロッテマリーンズ (@chibalotte) May 29, 2017
▼全然興味ないが、ポスターを念のためご紹介しておく。
▼こんなことやってる場合じゃない(真顔)。
▼それでも球場に足を運んでしまうのが、ファンの悲しい性(さが)である。