「そんな分かりきったこと聞くなよ」と思われるかもしれないが、読者のみなさんに1つお聞きしたい。お好み焼きが出来上がったら、コテで格子状に切る……よね？ つまり、縦にザクザク、横にザクザクと切って、端っこ以外は正方形になるように切ってから食べる……よね？
そうやって食べることを、私（京都出身）は今まで疑っていなかった。しかし先日、東京出身の知人に思わぬことを言われてしまった。その発言を聞いた私は、「ははは、ご冗談を」と思ったのだが、どうやらマジらしい。知人がなんて言ったのかというと……
・知人（東京出身）の発言
「お好み焼きはピザみたいに中心から放射状に切り分ける」
——である。マジか。そう来たか。シャレオツなTokyo Styleかましてきよったか……。でも、ちょっと冷静になって考えてほしい。お好み焼きをピザみたいに切ろうものなら、それはもう「30％くらいはピザ」じゃなかろうか？ ……え、おかしい？ お好み焼きは、格子状に切るのが不変のスタイルじゃないの？
と、思って調べてみたら、どうやら「お好み焼きの切り分け方問題」は以前にもネットで話題になり、論争を巻き起こしたことがあるようだ。ネット上の意見をパッと見た感じだと、関西出身の人は「格子切り派」が多く、東京では比較的「ピザ切り派」が多い印象。
・月島もんじゃ店のスタッフに聞いてみた
一体どうなってるんだ東京は!? きっとアレだな。関東では、関西に比べて「家庭でお好み焼きを食べる文化」が浸透してないから、適当に切ってるんだな、うん。それはそれで悪くない……というか、お好み焼きは細かいことを言わずに食べるのが一番ウマイけど、お店ならばきっと格子状に切ってるはず。一応……一応 確認しておくか。
というわけで、関東の粉もんの聖地・月島のもんじゃ店に勤めるスタッフに「お店では、どうやってお好み焼きを切り分けてる？」と、編集部で聞いたところ……
「月島はピザばかりよ」
——え？ ウソでしょ？ ……想定外すぎて言葉を失ってしまったのだが、よくよく考えれば私がいくら「格子状一択だ」と主張しても、“ピザ派” の人には全く響かない気がする。結局のところ地域差、もっといえば家庭による違いということに尽きるのだから。
・お好み焼きだけにいい “鉄板” ネタ
どちらにせよだ。誰かと一緒にお好み焼きを食べに行くときには、「どう切るか問題」がいい話題のネタになるのではないだろうか。特に、他府県の人が大勢いればいるほど盛り上がりそうだから、周囲の人に話を振ってみるといいかもしれないぞ。
ちなみに、本日5月7日は「コナモンの日」であり「粉の日」だという。その由来は、ベタベタのゴロ合わせだから、言わなくても何となく想像がつく……よね？ 最後にもう1回聞くけど、やっぱりお好み焼きは格子状に切り分ける……よね？
参照元：今日は何の日？
Report：和才雄一郎
Photo：RocketNews24.
▼なお、当編集部の中澤星児（大阪出身）は「十字に切る」らしい
