「男をつかむなら胃袋をつかめ」とはよく聞く話。ソレだけですべてが上手くいくとは限らないが、意中の相手のお腹をつかんでおくに越したことはないよな! そして、せっかく食べてもらうならば喜ばれるメニューを作りたい。男の人が喜ぶメニューって一体……。

『肉じゃが』が家庭の味っぽくて男ウケが良いとまことしやかに言われるが、本当だろうか。個人的な経験からはハンバーグやカレーのほうが人気な気がする。男性は肉じゃが好きって都市伝説じゃないの……? 気になったので調べてみたところ、意外な結果が明らかになったぞ。詳しくは以下をご覧あれ!

・作ってもらいたいナンバーワンはハンバーグ

本当に男性に喜ばれるご飯は何なのだろうか。こういう事は総合結婚情報誌のゼクシィに聞けと、どこかで習った気がするので問い合わせてみた。すると『男性が女性に作ってもらいたい料理』について、ランダムに選んだ男女から採ったアンケートの結果を教えてくれた。

気になる1位は……ハンバーグ! 予想通り!! その後にオムライス、鶏のから揚げ、豚の生姜焼きと続き、5位に肉じゃががランクイン。なんとかベスト5には入っている。健闘していると言えばしているが、正直なところ人気の有無を判断し辛い微妙な結果だ。

・肉じゃがを作ってもらうと嬉しい人は約1割!? 

試しに記者が Twitter で『女の人に作ってもらうと嬉しい料理は肉じゃがか』どうか、アンケートをとってみたところ1.3割が「そう思う」と答えてくれた。しかしながら3.8割が「そうでもない」、2.4割が「そう思わない」、2.5割が「そもそもそれ程肉じゃがが好きでない」を選ぶという衝撃の展開に。

男性から手料理を食べたいとリクエストされた際に、「とりあえず肉じゃが作っておけばいいか」と思っている女性にとって要注意の結果となった。ちなみに Twitter 上でも、オムライスや揚げ物が良いという意見や作ってもらえたらどんなメニューでも嬉しいなどとの声も聞かれた。

・家庭的なイメージ

“肉じゃがは男性に人気” 説は根拠のないものだったのだろうか。いや、イメージが形成されているからには理由があるに違いない! そこで戦後の日本食文化事情などに詳しい、国立歴史民俗博物館の教授である関沢まゆみさんに話を聞いてみた。

「肉じゃががイメージとして持つ力は、同じ芋の煮物でも煮っころがし(里芋)や伝統的な煮物である煮しめに比べて大きいものです。 肉じゃがはよく、明治時代に日本海軍で作られたことを起源とするなどと言われますが、一般の家庭に普及したのは戦後。

特に、1960年代以降の高度経済成長期を経る中でのことです。背景には肉食の普及、精肉の流通の拡大があります。煮っころがしや煮しめに比べて、新しい家庭料理として登場した肉じゃがは玉ねぎと共に肉(牛肉・豚肉)が入っているので、特に育ち盛りの子どもたちや若い男性にとってはごちそうでした。

そして食卓にのぼるのが暖かい家庭のイメージや『おふくろの味』の幻想にもなっていき、現代に伝承されていると思われます。 『彼女の作る肉じゃが』は、実際に料理としての肉じゃがが好きか嫌いかという味覚レベルの問題ではなく家庭的なイメージ、あるいは母親のような愛を感じる感情のレベルの話だと思われます。事実としてというよりも、イメージ先行の情報流通でしょう」

とのことであった。つまり「男性は肉じゃがが好き」という話は、たんなるイメージに過ぎない可能性が大きい。女性諸君は気になるメンズに肉じゃがよりも、オムライスやハンバーグを作ってあげたほうが恋が実る確率がアップする……かもしれないことを、心にとどめておくように! 

参考リンク:ゼクシィキッチン
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼ツイッターでとったアンケートの結果! 

▼「肉じゃが」は必ずしも男性に人気とは限らない模様