一瞬の判断が命取りとなる自動車事故。もしそれが高速道路であれば、危険度は一気に増すため、ドライバーはいつも以上に慎重な運転を心がけなければいけない。時速100キロで急ブレーキを踏もうものなら……想像するだけでゾッとする。
だからこそ、高速道路では追突するだけでなく追突されないことも考えるのが大事だが、中でも危険と隣り合わせになるのが「渋滞」だ。当たり前のようにスピードを出す場所で起きる真逆の現象。一歩間違えると自分だけでなく、周りも命を落としかねない。
・後続車へ渋滞を知らせるハザードランプ
スピード感覚も麻痺している高速道路でいかにして危険を察知する&周りに知らせるか。その答えはズバリ、三角マークのハザードランプである。ご存知の通り、方向指示器の前後左右を点滅させるこの装置。日常生活で使うのは、道を譲ってくれたドライバーへの感謝の気持ち、パーキングの際に「停車」を知らせる時がほとんどだろう。
ただ、そのボタンが高速道路では最大の威力を発揮する。なぜなら、ブレーキランプを踏むだけでなく、ハザードランプも点滅させることで後続車に注意喚起。もし後続車のドライバーがすでにハザードランプの意味を知っていれば「あぁ、渋滞になっているのか」と、さらに後続車へと伝達してくれ、未然に事故を防ぐことができるのだ。
・早めの注意喚起をしよう
自分は大丈夫と思っていても、危険に巻き込まれてしまうのが交通事故の恐ろしいところ。事故防止に役に立つとして名古屋高速、NEXCO東日本などは公式サイト上で「ハザードランプの点滅」を推奨しているので、仮に高速道路で渋滞に遭遇した場合は使用するようにしよう。
参照元:NEXCO東日本、名古屋高速
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.