千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは) からくれなゐに 水くくるとは──競技かるたにかける女子高生の青春を描くマンガ『ちはやふる』。印象的な和歌の数々に絡められた心理描写は、みずみずしく鮮やかだ。
そんな鮮やかさと和が融合した “ならでは” なグッズが登場したのでお伝えしたい。そのグッズとは「切り絵」。からくれないのコントラストで描かれる主人公の千早と、清流のように青く澄んだ太一と新は、ため息が出るほどのクオリティーだぞ!
・シナプスモール他にて予約開始
単行本の表紙を切り絵にしたこの商品は、シナプスモール他、Amazon、全国雑貨店、書店等にて2017年1月13日から予約販売が開始した。予約期間は2月28日まで。
千早は22巻と26巻から、太一は26巻、新は17巻をオマージュしたものだそう。切り絵には、背景紙、黒紙、友蝉紙とホルダーが付属しており、それぞれの背景と組み合わせることにより切り絵のイメージが変わる仕様だ。
・『ちはやふる』の世界観を見事に表現
特に注目なのは、障子を使った切り絵セットの「千早に障子」。イラストの描かれた障子が付属しており、切り絵と組み合わせた時、水彩画のような淡い美しさを堪能することができる。これこれ! まさに『ちはやふる』の世界観!!
・和歌が箔押しされた豪華さ
ちなみにホルダーには、和歌をあしらった箔押しが施されている。人によって思い入れが違うとは思うが、個人的にはやはり「ちはやぶる~」の和歌が箔押しされた切り絵が胸アツだ。
タイトルにも使われており、ストーリーの随所で登場するこの和歌。その内容や描いている情景は、千早の想いや作品を象徴するようだ。私(中澤)は、この和歌を見るだけで、色鮮やかに『ちはやふる』の名シーンが頭の中を埋め尽くす。
2011年からのアニメ化や、昨年2016年の実写映画など、数々のメディアミックスがことごとくヒットを記録している『ちはやふる』。どれか1つでも見たことがある人は、独特の線で蘇った登場人物たちの美しい姿にため息必至である。
参照元:シナプスモール
執筆:中澤星児
Photo:©末次由紀/講談社
▼22巻をオマージュした千早
▼太一
▼新
▼「千早に障子(26巻をオマージュ)」