かつて、アニメというと ‟子供が見る物” というイメージがあったが、最近では大人も楽しめる作品が増えている。そのはしりとも言えるのが、人気海外アニメ『ザ・シンプソンズ』だ。
ブラックユーモア満載で、小さな子供には見せられないようなジョークが炸裂する本作で、最高のボケをかましてくれるのが、一家の主ホーマー・シンプソンだ。そんな、ホーマーの哲学を教えてくれる大学のコースが、爆誕したというので紹介したい。
・意外に哲学的なセリフが多い『ザ・シンプソンズ』
1989年に、本国アメリカで放送スタートした『ザ・シンプソンズ』は、シーズン30への更新が決定し、アメリカで、脚本付きのシリーズとして最長寿番組の記録を樹立。多くの時事ネタを散りばめ、時には辛辣な切り口で現実を描き出す本シリーズは、数多くのセレブが、ゲスト声優として出演するところも大きな見どころとなっている。
日本でも多くのファンを持つ本作では、道徳観や教育、宗教やポップカルチャーといった広い分野にわたるトピックが取り上げられ、時にキャラクターの口から、哲学的なセリフが飛び出すことも多々ある。
・ホーマーの哲学とは!?
そして、いつもビールをガブ飲みしているホーマーは、モラル的に怪しい行動が多いものの、実は複雑なキャラクターだ。そんな、ホーマーの哲学を学べるのは英グラスゴー大学の哲学コースで、アリストテレスやカミュ、マルクスといった哲学者の思想を学ぶように、ホーマーの哲学が学べてしまうのだという。
では、ホーマーの思想とは一体どんなものなのか、シリーズで、彼が発した発言のいくつかを紹介しよう。
「子供達よ、ベストを尽くせ。そして惨めに失敗したら、トライするべきじゃなかったって学べるだろう」
「何がマズかったのか分からないが、いつも俺のせいだっていうことは間違いない」
「俺は人生で、‟ひとつ” の夢しか持ったことがない。それは、‟多く” の夢を実現することだ」
「難しいことは実行する価値がない」
「自分の仕事が嫌いなら、ストライキなんかするな。毎日仕事に行って、中途半端にやっときゃいいんだ。それがアメリカ流だ」
といった具合である。
・反面教師にした方が良さそうなホーマーの哲学
違う意味で ‟目からウロコ” なホーマーの思想は、反面教師にした方が良さそうな哲学である。本コースは1日のみの講座となり、授業料は30ポンド(約4000円)で、2017年1月14日よりスタートする予定だ。
簡潔だが深い意味が潜んでいるホーマーの発言からは、思わぬ気づきを得られそうである。このコースを受ければ、違う視点で『ザ・シンプソンズ』を楽しめそうだ。
参照元:Facebook @The Simpsons、METRO(英語)
執筆:Nekolas
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