地上から約400km上空を飛行している国際宇宙ステーション(以下、ISS)。秒速約8km、1周約90分というスピードで地球の周りを回る「人類最大の宇宙施設」だ。
今回、そんな ISS内部を NASA が魚眼レンズの4Kカメラで撮影。そして動画を YouTube 上で公開したのだが、その内容がとにかく充実している。ただ ISSの内側を撮影しただけと思うなかれ。見ていると、自分の体も宙に浮きながら ISSの中を移動しているような心地にすらなるのだ!
・ISS の各モジュールを撮影していくカメラ
7枚の窓と ISS のロボットアームの操作盤などを備えた小型ユニット「キューポラ」からスタートする動画『Space Station Fisheye Fly-Through 4K (Ultra HD)』。天窓の向こう側に青い地球の姿を見ることができる。その後、カメラは主に以下のようなルートで進んでいく。
他のモジュールの接合部となるモジュール「ユニティ」
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1998年11月に ISS 最初のモジュールとして打ち上げられた「ザーリャ」
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ロシアの2つのドッキングモジュールの内の1つ「ピアース」
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アメリカによるISS初の実験用モジュール「デスティニー」
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各国の実験モジュールをつなぐ「ハーモニー」
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日本による実験モジュール「きぼう」
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欧州宇宙機関(ESA)による実験モジュール「コロンバス」
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船外活動をする際の出入り口となるエアロック「クエスト」
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アメリカの与圧モジュール「トランクウィリティー」
・再生時間は約18分間
再び「キューポラ」へ戻ってきて終了するこの動画では、ISS内の光の加減、各モジュールの違い、窓の汚れ、壁に貼られた様々なステッカー、そっと置かれた小物などの細部をたっぷり18分かけて見ることができる。また動画内では、文字による各モジュールの説明もなされている。
これを小さな画面で見るのはもったいない。是非とも部屋の灯りを落とし、全画面表示で堪能してほしい! 映像と共に流れる音楽も美しいのだ。
参照元:Tech2(英語)JAXA、YouTube、
執筆:小千谷サチ