つい先日、福岡県の静かな田舎道をドライブしていると道路脇にポツンとたたずむ「卵の自動販売機」を見つけた。噂レベルでしか聞いたことのなかった卵自販機……汚いコインロッカーにしか見えなかったが、普通に「双子の卵」が売っていたのである。嘘ではない、夢でもないのだ。
呼吸を整え400円を投入し、どうしても気になる「双子の卵11個入り」を取り出して持ち帰ることにした。プロなら中身がわかるのだろうか……それにしても無人の販売機で双子と書かれたメモは不気味だ。とにかく、全て双子なのか実際に割って確かめてみたのでご覧いただきたい。
・手がかりは見つからず
帰宅後、さっそく台所でパックを開封してみると……確かに少しデカい気もするが「割ったら黄身が2個出ます」といった手がかりは見つけられない。
もしかしたら、予言者が隠れた場所から自分の存在を見つけてほしいと訴えているのではないだろうか……しかし「双子」と書かれたメモ用紙の裏側には、連絡先や暗号のような文字は見当たらなかった。考えすぎか、もう割ろう。
・マジだった
最初の卵を手に取り、いつもより慎重に割ってみる……マジかよ、本当に黄身が2個出てきた、怖い。いや偶然なのか、もう1個割ってみよう……嘘だろ、奇跡が起きているのか2個連続で双子だ……そして、さらに次もその次も双子じゃないカァァァアアアアッ!!
・11個の卵から19個の黄身
結果的には11個中8個が双子だったのである。次々と予言の的中を目の当たりにし、驚きと喜びで徐々にハイになっていく感じがした。なんとなくこの勢いでロト6を買いまくろうかと思ったのだが、どうやら実は「双子になる可能性が高い卵」が存在するというのだ。
卵自販機を設置している皆川養鶏場(福岡県田川市)に話を聞いたところ、産卵開始後まもない若鶏たちは排卵のリズムが安定しないため、卵黄が2つまたは3つ入っている複黄卵を産みやすいとのこと。養鶏場では当たり前の話だそうだ……う、生まれて初めて聞いたぞ。
・わざわざ買う価値はアリ
いずれにしても、日常生活で起こる小さなサプライズは人をハッピーな気分にさせるはず。もし卵自販機を道端で見つけたらチェックする価値はあると言えるだろう。機会があれば、購入してみることを強くオススメするぞ!
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼こちらが動画だ
▼福岡県の皆川養鶏場の卵自販機
▼普通の卵は300円だった
▼双子は400円
▼双子の卵11個入り
▼右が双子の卵
▼本当に双子だった
▼11個中8個が双子で黄身が19個
▼美味しくいただきました