コスパ系チェーン店ながら安定した味を誇る「松屋」。私(中澤)は知らない場所で、黄色地に赤い丸と青い文字の松屋の看板を見つけると、ホッとした気分になる。私にとっての松屋は、尾崎豊にとっての自動販売機のようなものだ。380円で買える温もり熱い牛丼握りしめ、恋の結末もわからないけど34の夜ーーーーー!
それはともかく、「松屋」と言えば、回転寿司の「すし松」やとんかつ店「松乃家」など、牛丼以外の業態店舗のコスパが高いことで知られている。2016年10月24日、そんな松屋の新業態として、新たに天ぷら屋「ヽ松(てんまつ)」が開店したぞ! 盗んだバイクでランナウェイ!!
・盗んだバイクでは行ってない
勢いで私がバイクを盗んだみたいになってしまったが、念のために言っておくと普通に中央線で行った。降り立ったのは立川。北口駅前にこの店はある。前述した「松乃家」と隣同士、セットになっているため見つけやすいはずだ。
・500円玉で買える温もり
階段を上って扉を開けると、松屋などでお馴染みのタッチ式券売機がある。調理場とカウンターは別になっており、松屋より少しだけ高級感がただよっていた。天丼(500円)を購入。
丼の中でも高級な部類に入る天丼が500円。これはかなり安い方だろう。メニューを改めて確認すると、海老、イカ、鶏天、野菜2種と具も豪華。ところで、500円の天丼と言えば天丼チェーンの王者「てんや」。価格を合わせてくるなんて相当の自信が垣間見えるが、はたして……? そうこうしているうちに天丼が到着。
・行儀よく真面目なんて出来やしなかった
実物を見てみると、具の大きさに問題はない……というか、むしろデケー! 海老天、イカ天、鶏天が丼の直径くらいあって折り重なっとる!! ええい、掘るのさえもどかしい。このまま口へ直行だ!!!! サクっ……
ウマい! スナック菓子のようにサクサクな衣は、揚げたてであることを感じさせる極上の歯ざわり。「自由になりたい」とばかりにプリンプリンに弾けるイカが衣の中から家出の計画を立てる! 自分の存在が何なのかさえわからず震えているのか!? イカーーーーーー!!
あまりのウマさに取り乱してしまったが、衝撃はこれだけでは終わらなかった。ささみがめちゃくちゃ柔らかかったのだ。ひと口歯をつけるだけで分かるくらい違う。ふわっふわや……ふわっふわやねん! これはご飯が止まらねェェェエエエ!!
・てんやからの卒業
なお、天丼のたれ、山椒塩、アンデスの紅塩が席に常備されており、ご飯の大盛も無料なのが地味に嬉しい。これまで「てんや」1強時代だった天丼業界。このクオリティーを継続して提供することができれば、「てんや」の支配からの卒業も近いだろう。
・今回紹介した店舗の情報
店名 ヽ松 立川北口店
住所 東京都立川市曙町2−13−11
営業時間 11:00~25:00
定休日 無休
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼香辛料やタレも充実
▼具がデケェェェエエエ!
▼ウンマーーーーーー!