【期間限定】『3月のライオン』公式カフェに行ってみた！ガチ再現された川本家独自メニューが料理マンガみたいなレベルで笑った!!

2016年10月12日

sangatu17

アニメでも小説でも、食べ物がおいしそうな作品ってなんか良いよな！　宮崎駿のジブリ映画も村上春樹もいろんな考察がされるけど、まず登場人物が食べている料理がめちゃくちゃおいしそうなとこが良い。食事シーンを見るだけで作品に引き込まれ、口の中には唾が湧く。

今、マンガでそこらへんグイグイ来ているのが、羽海野チカ先生の『3月のライオン』だ。将棋がテーマのマンガなのだが、なんでもない日常の一コマで出てくる料理は生唾もの。マジ食べてェェェエエエ！　そんなこの作品の料理を再現した『3月のライオンCafe』が、2016年10月9日にオープンしたので行ってみた！

・将棋マンガとは思えないレシピ量

東京駅南口を出て目の前にあるビル「JPタワーKITTE」の4階にあるこの店。通路側はガラス張りで、天才棋士の主人公・桐山零（きりやまれい）くんがお世話になっている川本家の3姉妹が描かれている。そして、入り口では桐山くんのパネルがお出迎え。なんか川本家に来たみたいで心がほわっとするわ。

前述の通り、将棋がテーマの作品だが、天涯孤独で複雑な生い立ちを持つ桐山くんと川本家の人々の心の交流を描いたヒューマンドラマでもある。そのため、基本的に作中に登場するのは家庭料理のアレンジレシピ。

また、川本家が和菓子屋のため、夏祭りなどのイベントごとにオリジナル和菓子も登場する。合わせて、その数は18種類以上（12巻現在）。そんな中から、今回再現されたメニューは下記の8つだ。

・コラボメニュー

「あかり特製豚コマカレー（1480円）」　アニメ第1話に登場
「あかり特製とろっとろの角煮ごはん（1680円）」　8巻78話「再始動」に登場
「零のひとりメシ～たまごパン～（1080円）」　5巻51話「てんとう虫の木」に登場
「ガーリックトースト＆ツナのマカロニサラダ～ひなたの合格祝いのお裾分け～（1080円）」　9巻88話「春が来る」に登場
「川本3姉妹の大好物！　全部のっけあんみつ（1280円）」　5巻44話「小さなつぶやき」に登場
「ちほちゃんの梅シロップ風味フルーツポンチソーダ（890円）」　8巻83話「ここにいること」に登場
「三日月堂特製あずきミルクティー（830円）」　8巻83話「ここにいること」に登場
「ニャーの肉球クッキー（400円）」　作中での登場はなし

──さっそく、いくつか注文して食べてみたのでレポートしたい。

・あかり特製豚コマカレー

『3月のライオン』と言えば、まず思い浮かぶくらい頻繁に登場するのがカレーである。マンガの料理がウマそうに見えるかどうかは、食べるキャラの描写が料理以上に重要……個人的にはそう思っているのだが、それを含めても川本家の長女・あかりさんの作るカレーは最強。『3月のライオン』の中で1番食べてみたい料理の1つだ。

その具が公開されたのは、2巻14話「大切なもの。大切なこと。」だけ。ただ、この時も特別にトッピングされた唐揚げと温泉卵しか説明されておらず、初めて具が豚コマだったことが判明したのが先日放送されたアニメ第1話だ。

具が大きく、ルーもトロトロで家庭料理感があるのが嬉しいところ。また、辛さ抑えめの優しい味で、マンガ内のキャラたちのように温かい気持ちになれるメニューである。これが桐山くんや川本家の傷を癒してきたカレーか！

・零のひとりメシ～たまごパン～

桐山くんのイジメの回想から川本家の次女・ひなちゃんのイジメにつながっていく「てんとう虫の木1」。その冒頭で桐山くんが食べているのが、川本家でおいしいと噂の「フジモリパン」のたまごパン。おそらく、それを再現したのがこのメニューかと思われる。

作中では何気なくおいしいという感じだが、実際に食べてみると、高級感のあるパンとふんだんに使われた卵にオニオンの風味が活きていて、たまごパンとしてかなりのクオリティー。川本家で噂になるのも分かる味だ。

・川本3姉妹の大好物！　全部のっけあんみつ

最後は、あかりさんとひなちゃんが「甘味処みはし」で、ついつい5日分の食費を使いこんでしまった「全部のっけあんみつ」。

中身は、あんず、パイナップル、バナナ、バニラ、あんこ、生クリームと完全再現されている。さらに、さくらんぼと3女モモの顔入りのクッキーまでつくという大ボリューム。

だがしかし、クッキーがそれほど甘くないため、「甘い → クッキー → 甘い → クッキー」と食べてたら一気に食べ終わってしまった。まさに甘味屋トラップ！

以上である。個人的には、9巻86話「あたらしい年」に登場する「甘やかしうどん」が食べてみたかったが、カフェであることを考えると大変満足な内容だった。店内には実在の棋士の書籍なども売られていたり、併設された本棚から1人3冊まで自由に読んだりもできるので、『3月のライオン』の世界観をゆっくり味わうにはうってつけだろう。