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泣いた。メチャメチャ泣いた。何のことかって? もちろん、リオデジャネイロオリンピックでの日本選手たちの活躍のことだ。卓球女子団体でも泣いたし、バトミントンペアでも泣いた。シンクロでも泣いたし、吉田沙保里選手の決勝戦は悲しすぎて1回しか見ていない。

史上最多となる41個のメダルはもちろんのこと、閉会式でのセレモニーも4年後の東京オリンピックへ繋がる素晴らしい大会で、個人的には過去最高に感動したオリンピックと言ってもいいだろう。だがしかし……。信じられないことに今回の五輪で「1滴の涙も出なかった」という男が当編集部に4人もいることが判明したのだ……鬼なのかよ

・泣くつもりは無くても泣いた

あらかじめ断わっておくと、別に泣けばいいというものでもないし、私(P.K.サンジュン)も泣くためにオリンピックを見ていたわけではない。……でも泣いた。ついつい目頭が熱くなった。そのつもりは無くても選手たちのひたむきな姿に、心が突き動かされたのだ。

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テニス男子の錦織圭選手が「国の威信を背負って戦うことはあまりないので……」と語っていたように、自分のためだけではなく、国のため、自分を支えてくれる全ての人のためにプレイする姿は本当に美しい。特に私が感動したのは「男子400メートルリレー」である。

・特にヤバかった男子400メートルリレー

4名による合計タイムが日本より速い国は多くある。実際に個人では誰一人として決勝に進めなかった。だが血のにじむような努力を積み重ね、思いの全てを込めたバトンを手にした選手たちは、世界も驚く銀メダルを獲得。個人では敵わなくても、人と人とが力を合わせたときの極限のパワーを知らしめてくれた。

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個人的に特にグッと来たのは、第3走者の桐生祥秀選手がアンカーのケンブリッジ飛鳥選手にバトンを繋ぐシーン。「行け!」と叫びながら拳を突き上げる様子は、これまでの苦しみや己への不甲斐なさ、仲間への信頼や全力を尽くした者のみが知る達成感など、全ての衝動が詰め込まれた歴史的名シーンである。

・説明してもう1度見させてみた

ところが当編集部の鬼どもは、「見てないですね」「おおっって思いました」「ワァーってなったヨ」と感動している様子が少しもない……照れてるのか? というか、韓国籍の私でさえこんなに感動しているのに、感情どこ行ったんや! というわけで、上述したことをよくよく説明した上で、もう1度男子400メートルリレーを見てもらうことにした。

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せっかくなので大画面で観賞することに。さあ、どうなんだ? 泣くだろ? これは大洪水が起きるだろ? 4人のうち3人の感想はというと……

「感動はしますよね。何回か繰り返して見ちゃいますし」
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「涙が出るにはちょっと短すぎる。走ってる途中に、これまでの経緯とかが入れば泣くと思います」
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「まあ、いいよね」
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……とのことであった。正直、涙 & 涙を想定していた私としては不満が残るものの、それは感動のツボや度合いが違うのだろう、致し方ない。ただし1人だけ、とんでもないことを言い出した男がいた。

「これは生で見てて興奮した。声も出た。実は3年前から桐生くんが好きで、なぜかというと桐生くんのタマタマが大きいからなんだ。タマタマが大きいから走るのも速いんだ。だから『さすが桐生くん!』と思ったよ」

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──ちょっと何を言ってるかわからないが、彼は熱く熱く桐生くんのタマタマについて語っていた。これには私も怒るとかではなく、ただただ得体の知れない空恐ろしさだけを感じたと記述しておこう。

涙が出るか出ないかに差はあったものの、やはり全員の胸に響くものはあったに違いない。というか、そう信じたい。1人だけ理解し難い意見はあったものの、情熱があったことは事実である。男子400メートルリレーのみなさん、そして日本選手のみなさん、本当にお疲れ様でした。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼見終えた4人。何故か全員腕を組んでいる。
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▼ちょっとサイコパスなことを言ってる人がいた。
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▼ともあれ心を動かされる何かを感じたに違いない! そう信じたい!!