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フラっと入れる気軽さが利点の1つである「立ちそば屋」。必然的に立地は客足に大きく影響してくる。駅の近くに立ちそば屋が多いのは、理にかなっているわけだ。

しかしその一方で、駅から離れているにもかかわらず、客足の途絶えない店もある。ちょっと歩いても行く価値がある、他の店では代用できないレベルの名店。例えば今回ご紹介する秋葉原の『川一』もそのひとつだ。

・秋葉原のラスボス

地名からあまり想像できないかもしれないが、実をいうと秋葉原はウマいそば屋がひしめき合う激戦区。これまで「そば処 二葉」「あきば」「新田毎」といった立ちそば屋をご紹介してきた。どこも知る人ぞ知る有名店である。

だが、それらの店よりも駅から遠いにもかかわらず、お昼時は客で混雑しているのが『川一』だ。言わば秋葉原のラスボス。私(中澤)が外観の写真を撮っている間も、名店をかいくぐってきた猛者たちが迷いなく飛び込んでいく。その客の動きが言っている。「この店はヤヴァイ」と。
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・看板メニュー「いかそば」

入ってみると、店内はカウンターのみ10席ほどのスペースだった。爽やかな「おろしそば(530円)」と店の看板メニューであるという「いかそば(480円)」で迷ったが、「いかそば」を注文。
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私がそばを待っている数分の間に席はすべて埋まっていた。やはり今の暑い季節だからだろうか、おろしそばの注文が多いようだ。ちくしょう……おろしそばが食べたくなってきたぞ
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・いかそば登場

そうこうしているうちに、カウンターに置かれたいかそば。大きめの丼に盛られたそばと、フタをするような大ぶりのいか天はボリュームたっぷりだ。そして、その上にこんもりと乗ったネギの山が彩りを与える。汁をたっぷり吸ったいか天をひと口食べてみたところ……
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ウマいじゃなイカ! 衣から染み出す甘さ控えめでコクのあるつゆと、コリッコリのいかの食感のハーモニーがヤヴァイでゲソ!! ……ハッ! 思わずアニメ『侵略! イカ娘』のイカちゃん語でレポートしてしまったが、それほどにウマい。細かく刻んでかき揚げにしてあるのも、味が染みやすく食感に飽きがこなくてグッド。
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そのいか天と一緒にそばを食べれば、口の中でそばの風味と汁のコク、いか天の食感が弾ける。茹で加減も絶妙で、もはや食べていて気持ちがいいレベル。口の中が侵略されるゥゥゥウウウ! イカ娘が好物の海老を食べるかのように食べきってしまった。
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ちょっと離れただけでも、そこに店があるのかどうか分からなくなってしまうような立地のこの店。入店する客の動きに戸惑った私だったが、そばを食べてみるとその迷いの無さもうなずける。そば好きのあなたは迷わずGO!!!

・今回紹介した店舗の情報

店名 川一
住所 東京都台東区台東1−2−7
営業時間 7:00~21:00
定休日 土曜、日曜、祝日

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


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▼ちょっと離れただけで店が分からなくなる立地
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▼そばを食べてみると納得
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▼ウマすぎなイカ!?
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▼秋葉原のラスボス
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