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【立ちそば放浪記】新感覚すぎる! 元フレンチのシェフが作った創作そばがどう考えても “ラーメン” な件 / 三田『a la 麓屋』

2016年5月31日

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古くから美食の伝統があるフランス。有名なレストラン格付けガイドブック『ミシュランガイド』も、食通を表す『グルメ』という単語もフランス発である。言わば料理の権威! そんな国で宮廷料理として発達したのがフランス料理だ。「フレンチのシェフ」という肩書きだけで、「凄いかも……」と思ってしまうのは、私(中澤)だけではあるまい。

今回ご紹介するのは、元フレンチシェフが信州でそば修行をした末にたどり着いた新感覚のお店。その名も『a la 麓屋(アラふもとや)』だ。ここのそばは凄いぞ! トロケる煮卵にボリューム感あるチャーシュー、極めつけはニンニク香る濃厚な汁……ってこれ完全にラーメンやないかァァァアアア!!!!!

・ポイントの高いメニュー

このお店があるのは、都営浅草線の三田駅から5分ほど歩いた慶應仲通り商店街の一画。テクテク歩いていると、曲がり角にインパクトの強いこげ茶地の看板が見えてくる。

入店してみると、10席ほどの店内は人でいっぱいだった。この店の名物であるラーメン風そば「コテリ(720円)」の食券を購入し、空いた席に滑り込む。「コテリ」の以外にも、あっさりと仕上げた「サラリ(650円)」、肉みそとそばの「汁なし坦々そば(750円)」など独創的なメニューが並ぶ。

また、そういった飛び道具のようなそばだけではなく、「ざる(450円」「たぬき(500円)」「天ぷらかき揚げ(650円)」などの基本そばが揃っているところもポイントが高い。そうこうしているうちにカウンターにそばが到着!

・ラーメンにしか見えない

醤油ラーメンをわずかに黒ずませたような色の汁、分厚いチャーシュー、ひと目見ただけでわかる煮卵のトロケ方……その奥に眠るそば。そばをラーメン風にしたというより、ラーメンの麺をそばにしたという方が近そうだ。はたして、この新感覚に私はついていくことができるのか!? おそるおそるそばを箸で持ち上げてみると……

・信州での修行がビンビン感じられる

きれいに揃った細麺が光を浴びてキラメくようである。美しい! ポツポツとそばの中に見えるのは甘皮か。さっそくひと口食べてみたところ、そばの強い風味が口に広がる。素材の良さ、そば職人としての腕が感じられる麺だ。この麺は相当ウマい!!

・ウマいけど……

濃厚な汁からはニンニクの香りが立ち込めるなど、他は完全にラーメンの味だが、麺がそばになっていることで上品な味わいとなっている。なにより、煮卵がトロけまくりで超ウマい。そばと味は十分マッチしている……マッチしているのだが、個人的にはかき揚げそばにこの煮卵つけるのがベストかも

そう思っていたら、隣の人は天ぷらそばを注文しており、そのかき揚げ天のデカさが半端なかったことを追記しておきたい。店内のお客さんの注文を見てみても、基本メニューを注文している人が多かった。とにかく、そばのクオリティー自体は折り紙付きなので、そば好きは一度行ってみてくれ。

・今回紹介した店舗の情報

店名 a la 麓屋
住所 東京都港区芝5−26−10
営業時間 11:15~15:00 / 17:30~22:30
定休日 土・日・祝

Report:立ちそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼本格素材と折り紙つきの腕前

▼香り立つニンニク

▼分厚いチャーシュー

▼トロける煮卵

▼ウマいよ

▼でも、普通のそばの方がウマそう

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