ひと昔前に比べたら在住外国人の数が増えたとはいえ、日本は欧米諸国と比較したら、まだまだ少ない。鎖国していた歴史も影響していると思うが、対して、移民が作り上げたとも言えるアメリカは、多民族国家を代表するような国である。
そんな、人種のるつぼであるアメリカに移民する人々の流れを収めた動画「Here is Everyone Who Has Emigrated to the United States Since 1820」が、興味深いので紹介したいと思う。
・アメリカに移民する人々の流れを収めた動画がオモシロい!
動画では、1820年よりアメリカに移住した人々の人数と、どの国からの移民が最も多かったか、5~10年ごとにトップ3が記載されている。
1820年といえば196年も昔になるが、1800年代のトップ3は、ほぼ80年間にわたりドイツとイギリス、アイルランドだ。1900年代に差し掛かる頃に、イタリアとロシア、ドイツに入れ替わり、徐々にカナダやメキシコ、ハンガリーといった国からの移民が増えている。
・1980年代からトップはメキシコがキープ!
そして、キューバで革命が起こった後の1970年代には、同国からアメリカへ渡る人々が増加。この頃から、フィリピンや他アジア諸国からの移民が目立ち始め、2000代に突入してから中国が第3位にランクインし、1980年代から現在に至るまでの第1位は、メキシコがキープし続けている。
・アメリカは ‟人種のるつぼ” ではなく ‟サラダボウル”!?
2世紀にわたり、アメリカへ移住した人々の数は累計7900万人にもなるとのことだが、不法入国・滞在している人を合わせたら、それ以上になりそうである。
アメリカの都市にはイタリア人街や韓国街、チャイナタウンなどが存在し、街に文化的な色合いを添えている。様々な文化が混在する同国は、「人種のるつぼではなく、それぞれの具材の個性が際立っているサラダボウルだ」と表現されることもある。
アメリカでは、個々の民族が移住後も母国の文化や習慣を失わず、移民としての個性を大切にしている。なので筆者も、全てが溶けあってひとつになってしまう ‟るつぼ” というよりは、サラダボウルの方がしっくりくるように思う。
▼アメリカに移民する人々の流れを収めた動画に興味深々!