自動で追いかけながら空撮してくれるものや、潜水可能なものなど、様々な機能を備えたドローンが開発されている昨今。今度は、米国スタンフォード大学がこれまたユニークな機能を搭載したドローンを発表した。
どの点がユニークなのかというと、なんと壁や天井に張り付くドローンだという。しかし、どうやって張り付くのだろうか? 動作の一部始終を収めた動画と共に、そのドローンの秘密をご紹介しよう。
・壁に張り付くドローン
さっそくだが、動画を再生してから18秒あたりのシーンに注目してほしい。4つのプロペラで飛ぶドローンが壁に向かって直進していく様子が映し出され、ドローン壁に垂直にぶつかったその瞬間! なんと、ボディーが壁と平行になるように姿勢を変え、そのまま壁に張り付いてしまうのだ。
・“特殊な形状の爪” を搭載
どのようにして壁に張り付いているのかというと、このドローンの腹部には、釣り針のように湾曲した “特殊な形状の爪” が搭載されており、その爪を壁の表面に食い込ませることによって、落下するのを防いでいるとのこと。ちなみに、動画の30秒あたりで、その爪の図解を見ることも出来るぞ。
・天井にも張り付くドローン
さらに動画を見ていくと、今度は天井にドローンが「ピタリ」と張り付く。これも前述の通り、爪で天井にしがみついているためだ。しかしよく考えると、この構造だとデコボコの面には対応出来ても、ガラスなどの滑らかなところでは落ちてしまうのではないだろうか。そんな時は吸盤を使用するのも手かもしれない。
・電力を消費しにくいのがメリット
それはさておき、このスパイダーマンのようなドローン。張り付いてる間はプロペラを回す必要が無く、電力を消費しにくいため、データ採取や撮影に時間を取れるのがメリットのひとつだという。確かに、映像を見ていると監視カメラの役割なども果たせそうだ。
人間だと立ち入りにくい危険な場所や狭い空間などでも、長時間の調査が可能だというこの新型ドローン。今後、様々なシーンでの活躍に期待したい。