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言葉を話さない自閉症の少年が「最新技術を使ってコミュニケーションを取る」動画に感動! テクノロジーの在り方を考えるきっかけに

2016年4月8日

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新しい技術が次々に登場する現代は便利になる一方で、ロボットの導入で人間が職を失ったり、ハッキングで個人情報が盗まれたりなど一長一短である。

そんななか、言葉を話さない自閉症の少年が、最新技術を使ってコミュニケーションを取る動画「Dillan’s Voice」が公開され、感動を呼んでいる。不可能を可能にしてしまう技術を目の当たりにすると、テクノロジーの在り方や長所を深く考えさせられてしまうに違いない。

・言葉を話せない自閉症の青年の心の声を音声化するアプリ

話題の動画に登場する16歳のアメリカ人青年、ディラン・バーマチェ君は自閉症を患っており、言葉を発することができない。だが、言葉が話せないからといって、彼が何も言いたいことがないという訳ではない。

そんな、彼の意志や思考を音声にするために使われたのが、拡大代替コミュニケーションと呼ばれるアプリ「Augmented and Alternative Communication:オーグメンテッド・オルタナティブ・コミュニケーション」だ。

・テクノロジーを使う前は人と心の絆が結べなかった青年

ディラン君が、このアプリを使ってタブレットやパソコンに文字を打ち込めば、タイプした文章を音声化することが可能なのである。

3年前からiPadを使い始めたディラン君にとって、テクノロジーは、彼の生活において欠かせない存在になったという。学校の授業ではもちろんのこと、アプリのおかげで人と会話ができるようになり、iPadを使用し始める前、彼は人と心の絆を結ぶことができなかったそうだ。

・卒業式では代表としてスピーチを!

アプリの使用で、意志の疎通を図ることが出来るようになった彼は、動画で「多くの人が、僕に意志があることを理解できませんでした。彼らにとっては、何もコントロールできない人物としか映らなかったのです」と述べている。

2014年に中学校の卒業式で、代表として檀上に上がったディラン君は、

「自分が意志を持っていれば、誰も限界を定めることなどできません。声を持たない人が思いを届けることは簡単ではありませんが、箱の中で考えることを拒否する人もいるのです」

と、アプリを通して感動的なスピーチを行い、同級生や保護者から拍手喝采を浴びたそうだ。

今まで ‟声” を持てずに生きてきた彼にとって、自分の意志を伝えられる技術の登場は、大きく人生を変えたに違いない。時として悪用されることもあるテクノロジーだが、人々の生活の改善・向上だけに使用されることを願いたいものだ。

参照元:YouTubeMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼言葉を話さない自閉症の青年が、テクノロジーを使ってコミュニケーションを取る感動の動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=oMN2PeFama0

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