甘いチョコレートと香ばしいウェハースの絶妙な組み合わせがたまらない「キットカット」。名前が「きっと勝つ」という言葉に似ていることから、受験生の験担ぎ(げんかつぎ)アイテムとしてもお馴染みのチョコレート菓子だ。
そのキットカットシリーズから、 2015年12月29日、全体を金箔で包んだ『金のキットカット』が発売された(一部店舗は28日先行発売)。筆者は開店前から店先に並び、晴れてその限定のキットカットをゲットしたのだが、いったい金としての価値はどれほどなのだろうか……と、どうしても気になってしまったので、金の買取専門店に持ち込んで査定をお願いすることにした。
・「金のキットカット」について
まず、金のキットカットについて簡単に説明しよう。キットカットにはコンビニやスーパー等で販売されている商品以外に、「キットカット ショコラトリー」というキットカット専門店でしか販売されていない特別商品がある。
今回発売された、金のキットカットは、そのキットカット ショコラトリー限定販売でありながら、さらに販売数が全国で500本のみという超レアな商品なのだ。なお、気になるお値段は税込2016円である。
・なぜ、 “金” なのか
ではなぜ、 “金” なのか、販売元のネスレジャパンに直接問い合わせてみたところ、キットカット ショコラトリー累計来店客数100万名の突破を記念して、ラッキー アイテムとして親しまれているキットカットを金箔で包み、さらに縁起のいい商品にしたいと考えたとのこと。簡単に言えば、最高にラッキーなキットカットを作ってみたというわけだ。
・張り切り過ぎた
筆者はそのレアなキットカットの発売日である2015年12月29日、キットカット ショコラトリー 大丸札幌店に開店1時間半前に到着。この店舗での販売数は50個で、購入は1人1個まで。実際に店の前まで行ってみると、思ったより行列の人数は少なく、開店時間になってもまだ数個は残っていたようだ。
かなり早起きして店に向かった筆者だったが、そんなに張り切る必要はなかったのかもしれない。
・テレビ局の取材を受けた
その後、ほぼ開店と同時に金のキットカットをゲット! 会計を済ませた直後にテレビ局の取材を受けるというちょっとしたハプニングもあったが、筆者はすぐさま金の買取専門店に向かった。
・4つの金の買取専門店を訪問
今回、金のキットカットの査定をお願いするために4つの金の買取専門店を訪問。そして結果は以下のとおりだ。
A社の女性店員さん:ネットオークション等にもまだ出ていないようなので、価値が判断出来ませんでした。ワイン等の食品の買取実績もあるので、ネットオークション等で出回るようになって価値がわかれば、買取も可能かもしれません。
B社の男性店員さん:チョコレートの査定はやっていませんので、すみません。
C社の男性店員さん:金箔をはがして重さを測ってみないとわからないなぁ……やろうと思えば出来るけど、お金にならないからやりたくないな。パッと見だけど、もし価値があったとしても最高で7000円くらいじゃないかな。あのね、こういうものは3年くらい経つと価値が上がることもあるから、アルミホイルでグルグル巻きにして冷蔵庫で保管しておいたほうが良いかもしれないよ。
D社の女性店員さん:これ、刻印がないからウチでは査定できませんねぇ。あと、これきっと普通の金と違うんじゃないかしら(ルーペで凝視しながら)……あ、全然違う! やっぱりこれは普通の金じゃないと思いますよ。でも、こういうキットカットもあるんですね、面白いですね。
──以上である。結論を言えば、残念ながら査定金額は出ず、また金のキットカットに使われている金箔がどのようなものか、真相は分からなかった。ちなみに、食用の金箔について調べてみたところ、食用の金箔はデンプンなどでコーティングされているため、金箔の重量の数パーセント分しか金が含まれていないものが多いようだが……。
その後、この金のキットカットを食べてラッキーパワーを補給しようか、アルミホイルでグルグル巻きにして価値が出るまで寝かせておこうか、いまだに決めかねている筆者である。
参考リンク:キットカット ショコラトリー
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
▼これが世界初「金のキットカット」だ。
▼開けるとこんな感じ。
▼注意書き。
▼真空パックっぽくなっている。
▼上面。
▼側面。
▼裏面。
▼長さは9.5センチくらい。
▼ビニールの包装も含めて重さは12グラムくらい。
▼とにかくレアなキットカットだ。