昼夜を問わずネオンがきらめく、世界ナンバー1カジノ街、ラスベガス。ここ数年はマカオなども人気があるようだが、やはり「一度くらいラスベガスに行ってみたい」という人も多いことだろう。
そんなラスベガスの、とある店のCMが世界中で話題となっている。なんでも、「逆転の発想」が素晴らしいCMということなのだが……。
・泥酔した男性をスリが襲う
CMを制作したのは、ラスベガスにある『フリホレス&グレスカス・グリルド・タコス』というタコス店。なんと、店が強盗に襲撃された際の防犯カメラ映像をCMにしてしまったという。
・ガラスを割って強盗に入る
動画を見てみると、その強盗事件が起こったのは2015年12月16日の3時32分頃。犯人の男は防犯カメラに気付かず、店のガラスドアに大きな石のようなものをぶつけるが、ドアは割れない。その場でいったん諦めたと思いきや……。
男は再び店に戻ってくると、今度はおもいっきり石を投げ込んでガラスドアを破壊! すぐさま店内を物色すると、最終的にレジを破壊したのだった。
・防犯カメラ映像をそのままCMに使用
そのままだと、強盗の一部始終が映っているだけの単なる証拠映像だが、それで終わらせなかったのがこのタコス店の凄いところ。実はこの画像を思い切り “パロディ仕様のCM” に仕立て上げてしまったのだ。
例えば、犯人が店内を物色しているシーンで「彼らは無我夢中でタコスを探しています」という解説を付けたり、レジを破壊して持ち去るシーンでは「おそらく彼らは、レジの中にタコスが保管されていると思ったのでしょう」と説明したり……。
さらには、美味しそうなタコスの写真をバックに「タコスが人々に突拍子もない行動をとらせたのなら、その責任は私たちにあります」とダメ押し。とにかくタコスを前面にプッシュしたストーリーなのである。
・おかげで店が繁盛
店主は、「動画が話題になったおかげで客が増えた」と喜んでいるそうだが、たくましいばかりの逆転の発想に感服せずにはいられない。
参照元:YouTube、Mashable(英語)
執筆:K.ナガハシ