タランチュラといえば、実力はもちろん、見た目のインパクトと華やかさも兼ね備えた、クモ界最強のトップアイドルだ。この世の中には、そんなタランチュラを飼育する人も存在するし、カンボジアの一部地域では、食用としても親しまれている。
それはさておき、つい先日、ひょんなことからタランチュラの缶詰を大量に入手した。そのまま食べても「まぁ、食える」といった味なのだが、調理師免許も持っている私(GO羽鳥)が本気で調理すれば、絶対に激ウマになると確信した。ということで……まずは日本伝統の「茶漬け」とタランチュラを組み合わせてみた!
・タランチュラの味とは?
まず、なぜ茶漬けなのかについて説明したい。今回入手したタランチュラは、“乾燥タランチュラ” といった感じの乾物である。味は、エビの殻+スルメ+カニ味噌+虫の味……と濃厚系のテイストなので、「アッサリとした茶漬けと組み合わせたら絶対ウマい!」と思った次第だ。
【レシピ】
用意するもの
・タランチュラ
・ごはん
・三つ葉(見栄え良し)
・だし汁か、お茶(今回はだし汁を使用)
・いりゴマ(食感がプチプチとして楽しい)
・ワサビ
【作り方】
その1:タランチュラを軽くオーブンで焼く。これは、本来タランチュラが持っている香ばしさを、さらに最大限まで高めようとする狙い。
その2:ごはんに三つ葉、いりゴマ、お好みでワサビ、そしてタランチュラをのせる。
その3:だし汁を注いで、いただきます!
──以上だ。簡単である。
・いざ実食
はっきり言って、クモに慣れていないと見た目的には最悪である。だが、その味は……最強だった! ビックリするくらいにマッチした。噛めば噛むほど口の中に広がる “魚介類っぽい味” に加えて、ほろ苦い香ばしさ……そこにワサビがツーンと入ってきて、プチプチとしたゴマと一緒にダシ茶漬けが……ハッキリ言って完璧やん!
・森は海
これまで、さんざん虫を食べてきた私だが、今回作った「タランチュラ茶漬け」は、最強レベルの一品と断言できる。勝利のポイントは、香ばしさ強調&だし汁を使用したことによって、タランチュラにもほんのり残っている “虫の味” がキレイさっぱり消えたこと。目を閉じれば、口の中に広がるのは “海の味” だ。
遠い昔、カミキリムシを食べた時も同じ事を感じたが、タランチュラを食べて海を感じるということは……やはり、森は海なのだ。もしもジャングルで海の味に恋しくなったら、タランチュラと一騎打ちだ。ただし毒には注意しよう。
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼タランチュラ茶漬けセット
▼佃煮のようなビジュアルだから安心
▼この太い脚も、カリカリと香ばしいアクセント
▼散々味わってから……勝利を確信!
▼動画フルバージョンはこちら
★こちらもどうぞ → GO羽鳥の「虫食コラム」シリーズ