日に日に寒くなる今日この頃。特に朝晩は空気がヒヤリと冷たく、もう冬はすぐそこだ。そして寒くなるこの時期は、暖を求めて、車のエンジンルームに入り込んでしまうネコの数も増えると言われている。
ご想像の通り、エンジンルームの中は大変危険。車内にネコがいる状態で、車のエンジンがかかれば大惨事になるだろう……。うーん、なんとか防ぎたいなあ! ということでこの度、『JAF(日本自動車連盟)』に、「本当にそんな事故は起こるのか?」「事故を防ぐ方法は?」 など問い合わせてみたぞ!!
・車のエンジンルームの中は危険!
2013年、JAF のあるツイートが世間を騒がせた。
「朝晩涼しくなりましたネ。ネコがエンジンルームに入りたがる季節です。エンジンをかけた途端!パニクッてベルトなどの回転部分に巻き込まれてしまいます。近所にネコが多かったら乗る前にボンネットをパンパンしましょう!!」(Twitter @jaf_jpより引用)
そう、寒い季節には、熱が残る車で暖をとろうと、ネコがエンジンルームに入り込みがちなのだとか。そんな状況で車が発進すれば、ネコがエンジンベルトに巻き込まれてしまい、大怪我を負って命を落としてしまうこともあるようだ……。
しかもそんな事故が起こった車には、強烈な匂いが染み付いてしまい、車を買い替えることにもなるという。うーむ、これはネコにも人間にも、大打撃だなあ。
・「本当にネコはエンジンルームに入るんですか?」JAF に聞いてみた!
けれども、本当にこんな事故が起こっているのか? また起こっているなら、どうやって防止すればいいのだろう? など気になることもたくさんある。ということで JAF 広報部にメールで問い合わせたところ、下記のような回答が返ってきたぞ!
Q1:「寒くなるとネコがエンジンルームに入る」と聞くのですが、本当ですか?
A1:確かに、車の中にネコが入ってしまい、JAFが出動することがあります。
Q2:具体的な件数など、教えてもらえますか?
A2:具体的件数は把握できていません。
Q3:いつの時期が多いですか?
A3:時期的には、やはり今頃の朝晩冷え込むようになると増えてきます。おそらく、夜に車で帰宅した後、まだ温かい車にネコが入り込むのかと思われます。
Q4:どうやって、この事故を防止すればいいでしょうか?
A4:防止方法としては、車に乗り込む前にボディをたたいてみたり、(ネコのことに限らないですが)車の周囲を確認する、音(泣き声)を聞くことが有効かと思います。
なるほど。発生件数などは分からないまでも、やはりこの時期になるとネコのために出動する JAF のスタッフさんは多いようだ。
・他にも「防止アイディア」がいっぱい!
また車体をコンコン叩くことで、車の中のネコに “今から車を出しますよ。逃げて下さい” とサインを送り、事故を防止することが出来るのだが、「コンコン叩くだけでは、中のネコに気がついてもらえないのでは?」……などという、意見もネット上では聞かれる。
ということで、「ボンネットを開けて直接確認する」「車のボディを何度も叩く」「車のホーンを鳴らす」「車のドアを強く開け閉めする」などの防止方法を試してみるのもいいかもしれない。
・多くのネコがエンジンルームに入ってしまうようだ
とは言え、運転前にいちいち、車のボンネットを開けたり、コンコンするだなんて正直面倒くさい。それに、自分の車にネコが入るはずがない……とつい思ってしまいそうだ。けれども、実際にネコがエンジンルームに入った例は多数報告されている。
例えば、「消防隊員がマクドナルドの駐車場に停まっていた車から子ネコを救出し “マックナゲット”と名付けた」とか、「車のエンジンルームでネコを発見し、保護した」なんてニュースや体験談などもよく耳にするし、YouTube にもレスキュー動画がいくつもアップされている。残念ながら、思った以上にエンジンルームに入るネコは多そうだ。
これから本格的な冬を迎える。スキーやスノボは楽しいし、鍋やおでんはウマい! クリスマスやお正月、節分などにも心が踊る。けれどもその一方で、こんな痛ましい事故も増えるという……。自分の出来る範囲で、気をつけてみてほしい!!
参照元:Twitter @jaf_jp(日本語)abc 10、Reddit、YouTube(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24.
▼マクドナルドの駐車場に停まっていた車から救出されたニャンコ!
▼こちらも車のエンジンルームから助け出された子ネコ
▼このニャンコも、エンジンルームで暖を取っているところ、車が発進。そのため尻尾をなくしてしまたという……。
▼ JAF には動物好きさんが多いんだって〜
▼車を発進する前は、気をつけてくれると嬉しいニャ!