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集英社「週刊プレイボーイ」運営のニュースサイト『週プレNEWS』が、“まずい家系ラーメン店の見分け方”を2015年8月13日掲載の記事で紹介していた。

こ、これは家系ラーメンマニアとしてはぜひ読まなければなるまい! と思ってさっそく読んだところ……なんじゃこりゃあああああああああ! 違うよ!! ぜんぜん違うよ!!!

と、「この人本当に家系ラーメンの店に詳しい人なの?」と疑わざるを得ない、あまりに的外れな内容だったのである。正直家系ラーメンを愛する者としては、まったく参考にならないレベルだったのだ。

いったいドコが的外れなのか? 家系ラーメンマニアの筆者が考える「美味しい家系ラーメン店の見分け方」と合わせて、指摘したいと思う。

・店の外まで豚骨の香りが漂っている店が美味しいという嘘

週プレNEWSによると、まずはじめに書かれていたのは、 “美味しい家系ラーメンは店の外まで豚骨の香りが漂っている” ということ。正直言って、完全に的外れな見分け方である。

私からすれば、そういった店は40~60点のレベルに達することはあるが、高得点になることはまずありえない。なぜならば、店の外まで豚臭くなるような店は完全にスープの炊きすぎだからだ。

本当に美味しい店は、店内にほのかに豚骨の香りがする程度。獣臭くない美味しいスープを作るには豚骨の旨味やコクだけをスープに抽出することが重要。炊きすぎて臭みまで出してはいけないのである。

・卓上調味料の減りが早いという嘘

次に週プレNEWSが教えていた見分け方は、“美味しい繁盛店は客の回転が速いので、卓上調味料の減りが早い” ということ。これも私から言わせれば、0点レベルの見分け方。残念!

なぜならば、本当に美味しい家系ラーメンは卓上調味料を入れる必要が無いからである。もちろん調味料が古くなってしまうのは良くないので、調味料で見分けるとしたら「調味料入れが小さく、まめに入れ替えができるようにしている」ことだろう。

調味料をガンガン入れて食べるのは、週プレNEWSであまりおススメしていなかった “冷凍スープを使用している個性の無い店” でやることなのだ。本当にウマい家系ラーメン店なら、注文時にリクエストする味の調節程度で “自分好み” にしてもらうスキルがあるはずではないか?

・筆者が教えるその他の見分け方

以上が週プレNEWSが教えていた見分け方と、それに対する反論である。だが、この2つだけでは、まだ本当に美味しい家系ラーメンを見分けることは難しいかもしれない。そこで最後に、その他の美味しい家系ラーメン点の見分け方についてもいくつか紹介しておこう。

たとえば「ライスが美味しい」こと。家系ラーメンのスープはライスに非常に合うので、ごはんの美味しさも麺の美味しさと同じレベルで大事。ほかには「酒井製麺の麺を使用している」ことも上げられる。酒井製麺ではないとダメということではないが、多くの美味しい家系ラーメン店が使用しているので、酒井製麺の麺箱があったら一定の美味しさはクリアしていると言っていいだろう。

その他にも多くの見分け方があるが、今回はこれぐらいにしておこう。他の家系ラーメンマニアのみんなにも納得していただけたのかが心配だが、今までの経験上、こういった店は絶対美味しいと確信している。ラーメンが好きだけど家系ラーメンの魅力をまだ感じられていないという人は、ぜひ参考にしてほしいぞ!

参考リンク:週プレNEWS
執筆:なかの
Photo:Rocketnews24