2015年7月4日に公開された、映画『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』。『マッドマックス / 怒りのデスロード』に押されたためか、日本での公開が遅れたためかはわからないが、前評判通りの話題を呼んでいるとは言い難い。だがしかし……。
アメコミ大好き20年の筆者が同作を観賞したところ、なかなか面白い。……が、これはボリュームが多すぎて「予備知識がないとツラいかなー」という気もした。そこで今回は『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』主要登場人物のプロフィールをまとめてみたぞ。これを読めば「なるほど!」 と同作をより楽しめることだろう。
・ネタバレに注意
登場人物のキャラ紹介をする前に一点断わっておくと、この記事にはネタバレが含まれる。また、映画の設定と原作の設定が違うこともあるから注意してほしい。さらに言うと原作もアメコミ特有の「リセット」(それまでの設定をリセットすること)もあるから、参考程度に眺めていただければ幸いだ。
・アイアンマン(トニー・スターク)
天才的な頭脳を持つ人間。大金持ち。元々の戦闘能力はスーパーヒーロークラスではなく、あくまでのあの “パワードスーツ” が強いだけである。ただし、それを作っているのは彼だから、結果的に彼が優れているといえる。
・キャプテンアメリカ(スティーブ・ロジャース)
元々はちょっとヒョロい人間。だが戦時中、特別な血清を打ち人間の限界値までの身体能力を手に入れた。若く見えるが実は年齢的にはおじいちゃんで、これは氷漬けにされ何十年も眠っていたことが原因である。長生きしてる分、経験や知識も豊富で、精神的にも高潔。まさにチームのキャプテン。
トレードマークの盾は架空の金属「ヴィブラニウム」製で、地上最強の硬さを誇る。ちなみに、X-MENのウルヴァリンの爪「アダマンチウム」より硬い。
・ハルク(ブルース・バナー)
元々は天才的な物理学者の人間。だがある実験で大量のガンマ線を浴びてから、緑色の肌と人間離れした怪力を持つ巨人「ハルク」に変身する体質となった。変身中は理性も記憶もなく、その怪力はマーベル史上最強レベル。映画ではブラック・ウィドウと恋仲っぽくなったが、原作にはない設定である。
・マイティ・ソー
神様。マーベル最強のハルクと双璧をなす怪力を持っていたが、傲慢な性格だったため、父によって記憶を消去され、地上に送り込まれた。後に神としてふさわしい人格者になっていく。いくら力があっても高潔な者しか持てない「ムジョルニア」という魔法のハンマーが武器。
・ホークアイ(クリント・バートン)
弓の達人で人間。原作では先述した4名ほどのビッグネームではなく、どちらかというといぶし銀的な存在。原作では、一時期ブラック・ウィドウと付き合っていた。アメコミにはありがちだが、何度か死んでいる。
・ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)
人間。ソ連で育ちスパイとしての訓練を受けた。後にアメリカに亡命。キャプテンアメリカと同じように、ソ連版の特殊血清を打たれているため、射撃や格闘能力は人間の最大レベルまで引き上げらえている。目的のためにはお色気攻撃も使う。
・スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)
後述するクイックシルバーの双子の姉で、魔女。映画では後天的に能力を得た設定になっていたが、原作ではX-MENのマグニートの娘、つまりミュータントである。「現実を改変する」というとんでもない能力の持ち主で、マーベルでも最強クラスのポテンシャルを秘めている。原作ではビジョンの妻でもある。
・クイックシルバー(ピエトロ・マキシモフ)
スカーレット・ウィッチの双子の弟で、ミュータント。もちろんマグニートの息子。超高速で移動できる能力がある。20年前、筆者が高校生のころは音速(時速約1200キロ)で走れるとされていた記憶があるが、現在は時速1500キロほどで走れるようだ。
・ビジョン
人造人間。原作では、元々アベンジャーズを壊滅するために作られたが、人間より高潔な魂の持ち主で、改心しアベンジャーズ入りした。飛行やビーム攻撃など優れた能力を持つが、やはり最大の特徴はピュアな心。……だがアンドロイド。
映画と原作の設定が違うものもあるが、今回は原作をメインにお届けした。単に「手から赤い光を出す女の子」と思っていたスカーレット・ウィッチが、「マーベル最強クラスの魔力の持ち主」だと思うと、映画もより楽しめるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。
参考リンク:マーベル「アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.