秀作ぞろいのネコ動画。当サイトでもコンスタントに、良ネコ動画をご紹介してきた。例えば、『 “お手製モグラたたき” で遊ぶニャンコ』や『すげえウキウキしながら歩くネコ』なんかが特に人気が高かった。
ちょっとネコ動画が多すぎるかな……だが、しかし! この度、「疲労や気分の落ち込みには、ネコ動画がいいですよ! ドンドン見ましょう!!」なる研究結果が発表されたのだ。
・7000人にネコの動画を見てもらった
今回の研究結果を発表したのは、米インディアナ大学メディアスクール。研究チームを率いたジェシカ・ガール・マイリック准教授は、被験者7000人にネコ動画を見てもらい、その後の気分を調査したのだ。ちなみに被験者の36%は、 “ネコ派” を自認。60%が、 “ネコとイヌが両方好き” だということだ。
また、調査にはいつも舌をチロッと出す姿が可愛く、絶大なる人気をほこるネット界のアイドルニャンコ、リルバブも協力し、SNS を使用して行われた。
・結果は?
その結果、ネコ動画を見たことで、「元気になり、前向きな気分になった。不安や悲しい気持ちが減退した」と多数の人々が回答したということだ。また「仕事中や勉強中に、ついネコ動画を見てしまう」「やるべきことがあるのにネコ動画を見ていても、罪悪感よりも嬉しい気持ちの方が強い」などの回答が多数派を占めることになった。
・調査を行おうと思った理由
「ネコ動画 = 疲労回復効果 = 正義」の構造が浮き彫りになって嬉しい限りだが、一体なぜこのような調査が行われることになったのだろうか? マイリック助教授は以下のように説明している。
「ネット上で、最も人気なコンテンツの1つがネコ動画です。インターネットが人間に、また社会にどのような影響を与えるかよく知るためには、ネット上でのネコを無視する訳にはいきません。誰でもネット上でネコの動画を見たことがあるのに、そのことに関して全く調査されていないのです」
・今回の調査で、動物への寄付も行われた
ちなみに今回の調査でマイリック助教授は、参加者1人につき10セント、計700ドル(約8万6000円)を『リルバブ・ビッグ基金』に寄付。このお金は、飼い主のいないペットのために使われるということだ。
またマイリック助教授は、調査結果を生かして、ペットセラピーなどにネコ動画を応用していきたいと話しているのだった。
2014年に YouTube 上に投稿されたネコ動画は200万本以上で、計2600万回も試聴されたという。カワイイだけじゃなく、疲れたり、ささくれだった気持ちを静めてくれるだなんて、やはりネコは最強である!
参照元:Indiana University Bloomington、Lil BUB’s Big FUND(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24