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野球の試合で忘れた頃にやってくる、それが隠し球である。その名の通り、ボールを隠し持ってアウトを奪う一撃必殺。近年、日本では見る機会が少なくなったものの、まだまだ海外ではここぞという場面で使われている。

以前、チーム一丸となって相手走者を騙したトリックプレーをお伝えしたが、またしても海外で集中力を切らした選手が “隠し球” の餌食になってしまったのでご報告したい。その様子は、動画「Amazing hidden ball trick – Baseball」で確認可能だ!

・走者二塁の場面で隠し球

さっそく、動画を再生すると……走者二塁の場面で左投手が打者と対峙しているシーンを確認できる。得点圏に走者を背負っていることもあり、牽制を入れるのは定石。もちろん、この投手も牽制で相手の出方を伺った。だがしかし……!

・チームで走者を騙す

投手は牽制する際、暴投した演技でその場で倒れてしまう。そしてセカンド、ショートも横っ飛びでボールが外野へ抜けたように見せかけるではないか。さらには外野も「あるはずのない球」をバックアップと、チームで走者を騙しにかかるのである!

……その結果! 外野へボールが抜けていったと勘違いした走者は、疑心暗鬼になりつつ進塁しようとし、ボールを持っていた投手にタッチされアウト。「やられた……」という感じでベンチへと戻っていくのが印象的だ。

・高確率でアウト

この二塁走者への牽制は、バックアップがいることで騙しやすくなる上、走者に次の塁を狙う心理状態が働くため、かなりの高確率で成功しているように見える。正々堂々ではないと賛否両論あるプレーだが、頭がよくないとできないプレーだ。

野球は基本的に27個のアウトでゲームが終わるため、1つのアウトが大きく勝敗を左右する。いかに「ボールから目を離さない」ことが重要か、逆に自分が二塁走者の時には警戒したい。野球少年はこういうプレーがあることを覚えておいて損はないだろう。

参照元:Dailymotion
執筆:原田たかし