アイドル戦国時代と呼ばれて久しいこの日本で、先日、かつてないアイドルグループが誕生したことをご存知だろうか? その名も「マッチョ29(トゥウェンティナイン)」、略して「マチョニク」!! 筋肉まぶしいマッスル男子によるアイドルグループだ。
あまりのガチぶりに、日本のアイドル界に激震が走った……! と思ったら、なぜか台湾ネット界をも揺るがしていた!! マチョニクのデビュー曲が、台湾ネットユーザーから「神曲である」と注目されているのだ。まずは、YouTubeに公開された新曲を聞いてみよう。
・日本初の筋肉アイドル「マッチョ29」がデビュー!!
世界で最も “キレている” エンターテイメント集団「マッチョ29」。2015年6月10日、堂々のアイドルデビュー! デビュー曲『ビバ! マッチョ』はSMAPやAKBグループに楽曲を提供する作曲家の田村信二氏作曲という力の入れようである。
誰もがウホッと声をもらすほどの見事な筋肉を見せつけながら、「マッチョ♪ マッチョ♪ ビバマッチョ★」と歌う10人の兄貴たち。熱気ムンムンの会場のパワーは動画からでも120%伝わってくる!
・台湾ネットユーザーがいち早く反応!
ただでさえスゴイ集団なのだが、このデビューイベントの動画になぜか台湾ネットユーザーが大反応!! コメント欄は中国語であふれ、なぜか現地のニュースでも紹介されちゃっているのである。
その理由は、サビの部分にあった。筋肉を、そしてマッチョの精神を賛美する「マッチョ♪ マッチョ♪ ビバマッチョ★」の部分が、ある言葉に空耳するらしいのだ。
・台湾ネットユーザーが「神曲」と絶賛する理由
何でも、サビが「馬英九♪ 馬英九♪ 逼棒馬英九★」とか、「馬囧♪ 馬囧♪ 逼棒馬囧★」に聞こえるのだという。もちろん「馬英九(ば・えいきゅう / マー・インチウ)」とは、台湾総統の馬英九氏のことだ。「馬囧(マー・ジオン)」も馬総統をさす。
“囧” とは “窓からさす明かり” という意味を持つ漢字だが、困り顔のようなビジュアルなので中華圏では「困った」「ガッカリ」などの感情を表す絵文字として使われている。つまり、「馬囧」は、馬総統を揶揄する呼び方なのだ。
しかし、これが本当に「マッチョ」に聞こえるのだろうか。マー・インチウ、マーィチョウ、マーチョウ、マッチョウ……マッチョ!! あああああ、なるほど、なるほど、はいはいはい! これは空耳するわ。「マー・ジオン」の方も、口のなかでモゴモゴさせると、確かに「マッチョ」に聞こえるぞ。
・かなり刺激の強い意味だった
「ビバ!」にあたる「逼棒」の意味については、大変恐縮ではあるが、高度な政治判断により割愛させていただく。あえて説明を見なくても、ビッグスマイルのムキムキ兄貴集団、そして漢字の持つ雰囲気で察した方もいらっしゃるのではないだろうか。
気づくと「アッー!」と小さく叫びたくなる意味ということだけ記しておきたい。
馬総統+アッー!……元々耳に残る楽曲に、意味が通る空耳、さらにその内容が刺激的とくれば「神曲」扱いされるのも納得だ。だが、それと同じくらいに台湾ネットユーザーの発想自体も、神がかっていると思ったのは私だけだろうか。
参照元:YouTube、「マッチョ29」公式サイト、三立新聞網(中国語)
執筆:沢井メグ