IMG_0609

「継続は力なり」とはよくいったもので、長く愛されるにはそれなりの理由がある。上野と秋葉原の間に位置する “湯島駅” 付近の路地裏に、ポツンとたたずむ『北海ベーカリー』もその一つだ。

創業65年の老舗サンドイッチ店の外観は、いかにも「年季入ってるなぁ~」といった感じで、悪く言えばボロいとも思えなくはない。ただお店に入りサンドイッチを一口食べれば、なぜこのお店が長く続いているのか、きっとわかることだろう。

・シンプルなメニュー

『北海ベーカリー』は、この地で65年も愛され続ける老舗サンドイッチ店である。お店の外観は先述したとおりで、店内も昔ながらのガラスのショーケースがデンと置いてあるだけだ。中にはサンドイッチと菓子パンが並んでおり、特に変わったメニューはない。

IMG_0612

メニューといえば、外向きに貼りだされた “メニュー表” も全て手書きで作られている。そしてそのメニュー表の文字が異常に小さい。道行く人への宣伝であるハズのメニュー表の文字が、パッと見じゃわからないほど小さいのだ。だがそれが……なんかイイ。

IMG_0611

・ハートフルなお母さん

店を切り盛りしているのは “○○十代” と思しきお母さんで、入ると「いらっしゃい!」と元気よく声をかけてくれる。サンドイッチの種類が思ったよりも少なく悩んでいると「すぐ作るから言ってね」と声をかけてくれた。お願いすればその場で作ってくれるサンドイッチは、まさに出来立てホヤホヤだ。

今回は、タマゴサンド・ポテトサンド・コロッケサンドの3つを購入し、お会計はピッタリ500円(税込)であった。買い物を済ませ店を出ようとすると、お母さんが「ありがとー!」と元気に送り出してくれる。かなり距離感の近い、ハートフルなお店である。

IMG_0623

・誰が食べても「おいしい」と思うハズ

食べてみると、特に具材に凝ったサンドイッチではないものの、その昔 家で母が作ってくれたサンドイッチそのままの味。出来立てなのでパンはふかふかで、パンを支える指が吸い込まれていくような柔らかさだ。パンチも飾り気もないが、毎日でも食べたくなるようなサンドイッチといえる。

IMG_0646

初めての人は、外観からにじみ出る雰囲気に圧倒され、入りづらいかもしれないが、1歩店に足を踏み入れれば、お母さんが優しく迎えてくれるから心配は無用だ。「ビックリするほどウマい!」というわけではないが、誰が食べても「おいしいね」と感じる『北海ベーカリー』のサンドイッチ、機会があればぜひ試してほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 北海ベーカリー
住所 東京都千代田区外神田6-9-3
時間 08:00~21:00(早じまいあり)
休日 土日祝

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼店内はシンプル。売切れている場合、言えばその場で作ってくれるぞ。
IMG_0612

▼メニュー表の文字も小さい。そういうところも……イイ。
IMG_0611

▼今回は3種類を購入。
IMG_0623

▼タマゴサンド。
IMG_0633
IMG_0639

▼ポテトサンド。
IMG_0634
IMG_0645

▼コロッケサンド。どれも素朴でウマい。
IMG_0628
IMG_0643

▼パンは指が吸い込まれるほどフカフカ。
IMG_0646

▼シンプルでハートフルな『北海ベーカリー』だ。外観にビビらないで入ってみよう。
IMG_0609