ロケットニュース24

無人島に行けばタダで美味しい物を食べて自由に暮らせるのか確かめてみた(前編)

2015年5月12日
提供:ダイドードリンコ

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以前、日本最高級の食材を使った究極の料理『高知県コース』を紹介したが、お世辞抜きで、夢に出てくるほど美味かった。実際、徳谷トマトを使った「山のパスタ」や、海洋深層水を使ったジェラートが夢に出てきたのだ。それほどまでに美味かった。そして私(筆者)は考えた。

「毎日とびきり美味いモノを食べて生きていきたい。せっかく地球に生まれたのだから、大自然の恵みもフルに堪能して……。それもコスパよく! できればタダで」と。そんな夢の生活を実践すべく、船に乗って上陸したのは国内某所の無人島だ。ここなら海の幸も山の幸も、コスパ良いどころか無料(タダ)で腹いっぱい食べられる!

・2泊3日の無人島サバイバル

誰も住んでいない無人島でのサバイバル期間は2泊3日。「何かあったら電話ください。助けに行きますから!」と、本土に残る引率者・なかの氏は言っているが、そもそも電話が通じるのかすら不明である。ともかく、私は1人で無人島に上陸した。

ただ、無人島に行くならさすがに水ぐらいは持って行ってほしいということなので、本当は嫌だったが、海にかこまれた無人島のため “海洋深層水由来” のボトルドウォーター『miu』だけ持っていくことは許すことに。

・テント設営に一苦労

まずやるべきことは寝床の確保。会社に放置されていたテントを持参したのだが、よくよく考えてみたら「おれ、テント張ったことねえや!」という衝撃事実に気がついた。袋からパーツを出してみたが、何をどうすればいいのか分からない。

こんな時はスマホで検索……しようと思ったら、3Gの微弱な電波が入ったり入らなかったりで、快適にネットすることは絶望的。さあて、どうしよう……と、ひとつひとつのパーツをパズルのように組み合わせ、テント設営完了まで40分もかかってしまった。

・食べ物は……採る!

無駄に時間はかかったが、とりあえず “基地” があると心が落ち着く。テント以外に持参したのは、着替えと調理器具、あとは飲料水(miu)と、さいとう・たかを先生の名作マンガ『サバイバル』、そしてデイリースポーツだけ。食料は持参していない。

食べ物は……採るのだ! 大自然の恵みをふんだんに吸収した、新鮮な海の幸や山の幸を……その場でゲットして食べるのだ!

ということで、まずは熊手とバケツを用意して、基地の近くにある海岸に向かってみた。潮干狩りのようにザクザク掘れば、貝くらいならゲットできると思っていたのだ。あわよくばカニ。運が良かったら、ピチピチとした新鮮な魚も捕れるかも!!

──だが、その考えは甘かった。マンガ『サバイバル』だったら即死レベルの甘い考えだった。熊手でゴリゴリできる砂場なんて……ない。そこにあるのは岩ばかり。さらに、どこからともなく流れてきたペットボトルやテレビ部品などで荒れ果てていた。

途方に暮れた私は、作戦を「海」から「山」へと変更した。汗をダラダラ流しつつ、山道をグングンと登っていった。果物やキノコがあったらいいな。動物もいいな。もしもヘビが出現したら、とっちめて丸焼きで食ってやろう……なんて思っていたその時!

目の前に、見たことのあるようなカタチの植物があった。まるで音楽の「ト音記号」のようなカタチで、蚊取り線香のようにグルグルした植物だ。これ、なんだっけ……あ! ぜんまいだ! たしかこれ、ぜんまいだ!! たぶん……ぜんまいだ!

ということで少しだけ収穫。「今日の夜メシは、海洋深層水のミネラルがたっぷり入った飲料水 miu を使っての “ぜんまい水炊き” に決定だ!」……と浮かれていた私だったが、この “ぜんまいみたいな植物” が原因で、無人島サバイバル生活は思わぬ方向に進んでいくことになる。衝撃の結果は、次ページ(その2)へGOだ!

参考リンク:ダイドードリンコ「miu」
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.


【食料なし】飲料水だけ持参して無人島でサバイバルしてきた(前編)その2

ぜんまい(みたいな植物)を収穫してからの私といったら、それはもうウッキウキのハイテンション。夕日が見えたと思ったら、自撮り棒を片手に持ちつつ「夕日だ! 走るしかないぞ!!」と夕日自撮りレポをする始末。ちなみに、夕日に向かってダッシュしたが、まるでジャングルのように木々が生い茂っていたので夕日は見えなかった。

・自撮り棒が大活躍

太陽沈んで夜になると、あたりは真っ暗で何も見えない。しかし、ここでも自撮り棒が大活躍。懐中電灯で道を照らすと同時に、自撮り棒の先にセットしたiPhoneで、「ライト付きの動画撮影」をしながら暗闇を進む。ダブルライトで怖くない!

そしてようやく寝床である “一人用テント” へ到着。火をおこしてナベをセットして……と準備しようと思ったが、あいにく強い風がビュービューと吹いており、とてもじゃないがナベ料理ができるような状況ではない。さて、どうしよう……。

──と、ここで思い付いたのが「あぶり」である。まるで寿司屋の大将がサーモンなどをバーナーで炙(あぶ)るがごとく、ライターでジリジリと炙ればイイじゃん。あぶることによって香ばしさも強調されるから、きっと「マンモスおいP」に違いない!

強風の「ゴーッ」という音と、海の「ザザーッ」しか聞こえないテントの中、私は背を丸めながらライターで ぜんまい を炙ってみた。「ジジ……ジジ……」と、焼けるせんまいの音がそこに加わる。白い煙も「ツー」と立ち、なんだか怪しい雰囲気だ。

それと同時に、なんだか良い香りがしてきた。香ばしいというか……漢字こそ同じだが、これは「お香」のニオイである。完全にお香。テントの中がアジアン部屋の香りになってきた。「そうか、ぜんまいをあぶるとお香になるのか……これはライフハックだな」なんて思いつつ、パクリと一口食べてみた。モグモグ……。味は────ッ!?

マンモスまずい。というか、超ニガい。どんな味なのかを説明するなら、ハッキリ言って「お香を食べたような味(食べたことはないが)」である。そうか、ぜんまいをあぶるとお香の味になるのか……って、ちがう! これは「ぜんまい」ではないぞ!!

・ぜんまいじゃなかった

後の調べによると、この「ぜんまいみたいな植物」の正体は、『ウラジロ(コシダ)』らしい。いろいろネットで調べてみると、「間違えてネコが食べたら吐いていた」や、「ウサギにあげてはいけません」など、人間以外の記述ばかりがヒットした。どうやら、人間はもちろん、ネコやウサギでも食べてはいけないモノらしい。

もちろん、私もネコと同じく、すぐにペッペと吐き出した。その後、何度も水で口をゆすぎ、無知すぎる自分を恥じつつ少し泣いた。貴重な飲料水 miu も、ムダに数本消費してしまったからだ。はたして、こんな状態でもう一晩あかせるのだろうか? 悪夢の2日目と感動の3日目は、数日後にアップ予定の『後編』でお伝えしたい。

参考リンク:ダイドードリンコ「miu」
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼GO羽鳥の無人島サバイバル(前編)フルバージョン

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