車体に、漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターやロゴを装飾した自動車を、痛車(いたしゃ)という。日本随一のオタク街として知られる秋葉原を歩いていると、「すげーーー!」「愛がハンパねぇ!」と感動する痛車を多く見かけることが出来る。
つい先日のこと。歩行者天国の秋葉原を歩いていると、何やら人だかりを発見した。見てみると、外国人観光客らがパシャパシャと何かを撮影しているではないか……。レンズの先にあったのは、痛車ならぬ痛チャリ(いたちゃり)! おお、これもかなりヤバいクオリティだぞ!!
・ユニフォームも痛チャリ仕様
痛チャリの中心にいたのは7、8人の集団。各々がツール・ド・フランスに出る選手のようなユニフォームを着ており、キレイに痛チャリも並べられていた。よく見てみると、痛チャリとユニフォームも同じキャラクターで統一されており、並々ならぬ気合いを感じる……!
「これは!」と思い話を聞いてみると、彼らはみんな10代~20代そこそこの青年たち。『痛チャリ』という単語すら知らなかった筆者に、「痛車のチャリ版ですね!」と爽やかに痛チャリの概要を教えてくれた。
・100万オーバーの痛チャリもあるらしい
「初音ミク」や「アイドルマスター」、「艦隊これくしょん」などのキャラに装飾された自転車は、見れば見るほどこだわりのクオリティ。中でも目を引くホイールは、1枚ものだと10万円くらいするらしい……。マジかよ! 10万あったら海外旅行行けちゃうじゃないか!!
元のホイールに装着する “はめ込み式” だと5000円くらいで済むらしいが、やはりホイールにこだわる人は多いとのこと。世の中にはフレームやグリップ、タイヤなどにもこだわった、100万円オーバーの痛チャリも存在するというから恐ろしい……!
・情熱がすごい
また、ユニフォームは手作りではなく売っているものらしい。ロードサイクル用のユニドームまで普通に販売しているなんて、「オタク業界の品揃えも奥が深い……!」と思い知らされたのであった。
何より、彼らのキラキラした眼差しが印象的で、痛チャリへの強い情熱はまさに “青春真っただ中” といった印象。痛車もすごいが、秋葉原を吹き抜ける爽やかな風、痛チャリも熱いぞ!
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼こちら「アイドルマスター」仕様の痛チャリ! ホイールは10万円くらいするらしい!!
▼ユニフォームもお揃いだ!
▼「艦隊これくしょん」仕様の痛チャリ。
▼背中が熱いぜ!
▼初音ミク仕様の痛チャリ。
▼こちらも1枚10万円くらい!
▼背中からあふれる男らしさを見よ!
▼秋葉原の爽やかな風、痛チャリが熱いぞ!