ロケットニュース24

【北陸新幹線】まるで映画のセットのようにノスタルジック / 昭和の雰囲気をいまだに携えた富山「シネマ食堂街」

2015年3月6日

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2015年3月14日、いよいよ北陸新幹線が開通する。テレビや雑誌では、石川県金沢市に関する情報が取り上げられているのだが、富山にだって停車するんだぞ! すでにお伝えしているように、伝統工芸の「井波彫刻会館」や世界遺産登録されている「五箇山相倉集落」(ごかやまあいのくらしゅうらく)など、歴史を感じる名所も数多く存在する。

このふたつは、車がなければ行けないのだが、実は駅の間近になかなか興味深いスポットがあるので、お伝えしたいと思う。それは「シネマ食堂街」である。富山駅を出て2分程度歩いた場所にあるその一角は、時が止まっている。まるで、昭和を舞台にした映画のセットのようだ。

・今はなき富山シネマ

この場所がシネマ食堂街といわれるのは、富山シネマがあったからである。現在この映画館は閉館しているのだが、名前にその名残をとどめている。私(佐藤)が訪れたのは、平日の昼間。残念ながら営業しているお店はひとつもなかった。

・懐かしく切ない

飲食店街はそう広くない。わずか数分もあれば、すべての店舗を確認できるほど小さな飲食店街である。しかしそこで見られる景色は、思わず足を止めずにはいられないものだった。昭和の時代の余韻を色濃く残しており、どこか懐かしさを感じる。ただ懐かしいだけではない、その時代を生きた人であれば、切なくも感じるはずである。

・あの時のまま

たとえば、看板にある文字の字体がその当時を思い出させる。ふと見上げたアーケードが、昭和を感じさせる。昭和をすぎてすでに30年近く経とうとしているというのに、このエリアだけはその時のままのようだ。

それほど大きなエリアではないのだが、北陸新幹線で富山に立ち寄る人は、ぜひとも足を運んでいただきたい。何かしら、心に去来するものがあるはずだ。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24.

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