今まで数々のお店を取材し、さまざまな料理を食べてきたのだが、なぜ見落としていたのか? そう思うお店を発見したのでご紹介したい。そのお店、「カフェ アリヤ」は東京・新宿3丁目の伊勢丹新宿店のすぐそばにある。
何度となく、このお店の前を通っていながら、なぜ1度もお店の敷居をまたがなかったのか、私(佐藤)自身不思議なのだが、ここのフレンチトーストは芸術的といって良いほど完成されているのである。たかがフレンチトーストと侮るなかれ。噛むという行為が不要ではないかと思うほど、とろける柔らかさ。これはトーストの次元を超えていたのではないか!?
・新宿3丁目で30年
お店は新宿3丁目交差点、伊勢丹の斜向かいに位置する建物の地下にある。この場所で30年近く営業を続けている老舗喫茶店だ。店内へと続く階段の踏み板から、その歴史の長さを感じさせる。
・女性客に人気
ここのフレンチトーストは有名であり、来店客のほとんどが女性。私のようなオッサンはほぼいない。そもそも私は普段から、フレンチトーストやパンケーキを口にすることがなく、その魅力がイマイチわからなかったのだが、「カフェ アリヤ」のフレンチトーストを食べて開眼しそうになった。これが真のフレンチトーストかッ! と。
・ナイフ不要
まず驚いたのが、ランチセット(880円)をオーダーしたところナイフがついていなかったのだ。ランチセットにはもちろんフレンチトーストが付いているというのに、ナイフがない。これは付け忘れたのか? と思ったのだが、フォークをトーストに突き刺したときにその意味がわかった。大変柔らかくナイフ不要だ、フォークでも簡単にカットできてしまう。
・トーストの姿を借りた牛乳とバター
推定2センチほどの厚さがあるにも関わらず、固さは皆無で、一口頬張ると溶けるようにして消え入ってしまうのである。それはまるでトーストの姿を借りている、バターと牛乳の塊のようにさえ感じる。美しい焼き目だけがトーストの名残を示しているに過ぎない。それなのに甘すぎず、食事としても完結している。
・1000円以上とるお店は見習って欲しい
フレンチトーストといえば、ほかにも有名店が多数存在する。お店によって、1000円以上は当たり前というところも少なくないだろう。そんなフレンチトーストシーンにあって、「カフェ アリヤ」のコスパは相当高いに違いないだろう。これを上回るものでなければ、880円という価格を超えてはいけないような気がする。
あえて言えば、メイプルシロップを標準オプションとしてつけていただきたいところ。もしもフレンチトーストの魅力がよくわからんという人がいたら、一度食べてみていただきたい。これを機に開眼するに違いない!
・今回紹介したお店の情報
店名:CAFE AALIYA(カフェ アリヤ)
住所:東京都新宿区新宿3-1-17 山本ビルB1F
営業時間:10:00~22:30
定休日:無休
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼ランチセット(サラダをスープに変更)880円
▼この日は、ベジタブルスープ