濃厚な豚骨醤油スープと、モチモチの中太麺が特徴。横浜発祥のラーメンといえば『家系ラーメン』だ。記者(私)はじつは以前は家系ラーメンがそんなに好きではなかったのだが、そんな概念を覆してくれた素晴らしいラーメン店がある。
それは、東京・桜台駅近くにある『五十三家』。味ももちろん超美味しいのだが、記者はラーメンを一口食べた瞬間に、作り手の“料理や客にかけている愛情”をものすごく感じた。今回はそんな五十三家の魅力を、余すことなく解説したいと思う。
・料理にかけている愛情
まず感動したのは、ラーメンを非常に丁寧に作っていること。五十三家もほかの人気家系ラーメン店と同じくたくさんのお客さんが訪れるため、ひっきりなしに注文が入る。だが、きちんと客の好みを聞き、1杯1杯をブレが無いよう作っているのだ。
しっかり作るのは当たり前かもしれないが、トッピングの味付け玉子にも綺麗に細工をしてあることや、キャベツもしっかり水切りをしてスープが薄まらないよう気を使っているのはチェーンのラーメン店ではなかなかできないと思う。
そんな魂がこもったラーメンが、美味しくないワケが無い! どんなオーダーをしても美味しいと感じる「完璧なバランス」に仕上げるのは、記者が訪れた家系ラーメン店のなかでも五十三家だけ。
たとえば方南町にある名店『桂家』と比較すると、家系ラーメンマニアが好きなガツンとしたウマさは無いかもしれない。だが、家系初心者でも美味しいと感じる調和の取れた味として考えると、私は五十三家をおススメしたい。
・客にかけている愛情
また、おススメする理由はほかにもある。ラーメン店といえば接客やサービスは普通、またはイマイチといった印象があるが、五十三家は客のことをしっかりと考えたサービスをしているからだ。
よくある “元気すぎる接客” でもなく、“店主に気を使って客がしーんとしている” という感じも無い、しっかりとした付かず離れずな対応は安心してラーメンが食べられる。
さらに無料であるライスもガス釜でツヤツヤに炊き上げられ、味は最高。ヘタな定食屋の100倍ぐらい美味しいご飯が無料で食べられるなんて、それだけで通ってしまいそうだ。「半ライス」や「大盛り」などの注文も快く聞いてくれ、おかわりも無料である。
また、ラーメンも大盛りや中盛り以外に「チビ」という半玉での注文も食券機で可能。チビにすると少し割引もしてくれるところもありがたいし、ライスも食べたいけど並盛だとお腹いっぱいになってしまう人にも嬉しいサービスだ。
・おススメの食べ方
ながながと五十三家の良さを語ってしまったが、最後に記者おススメの注文方法をご紹介したいと思う。すべて普通のシンプルなものでも良いのだが、「キャベツラーメンチビにトッピング味玉、麺柔らか目、味濃い目、油少な目」はクセになる美味さである。
麺が少な目で野菜がたっぷりのため女性にも良いし、味玉を付ければ低カロリーでボリュームも増すため、ダイエット時のちょっとしたご褒美にも最適だ。麺は柔らか目にしてもしっかりとコシが残っており美味しく、消化にも良い。
ほかにもつけ麺や汁なし麺など気になるメニューがたくさんあるのだが、あまりたくさんは通えないためついつい上記の注文になってしまう。そんな日本一愛情を感じる家系ラーメン店「五十三家」、ラーメン好きでなくともきっと満足できる店なので、ぜひ行ってみてほしいぞ!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 五十三家
住所 東京都練馬区栄町21-3
時間 11:00~23:00
休日 無し ※年末年始・夏季休業あり
Report:なかの
Photo:Rocketnews24
▼記者がよく注文する「キャベツラーメンチビにトッピング味玉、麺柔らか目、味濃い目、油少な目」。家系ラーメンらしからぬヘルシーさなのに激ウマい
▼野菜もたっぷり、味玉はキレイに細工切りしてある
▼柔らかめでもしっかりとコシが残った麺は最高
▼ご飯も無料とは思えないクオリティ! コレだけで相当赤字なんじゃ……。
▼ほんのり硬めに炊き上げられているので、スープを吸わせた海苔で巻くと尋常じゃないほど美味
▼日本一愛情を感じる家系ラーメン店「五十三家」は神