世の中には様々なドッキリ企画があるが、中には「これはほぼ犯罪だろ」と言いたくなるものもある。つまり、遠慮一切なしのドッキリ。空手に例えるなら、寸止めではなく、フルコンタクトのやつだ。
今回取り上げるドッキリも、間違いなくフルコンタクトドッキリである。その目的は、ターゲットを睡眠薬で眠らせ、起きたら「内臓が抜かれた!」と思わせること……この時点で、どれだけ強烈な攻撃かを想像できるだろう。その一部始終はYouTubeの動画「REVENGE 10 – Organ Theft Prank!」で確認できるのだが……もはやターゲットに同情せずにはいられない……!
・ドッキリの倍返しブラザーズ
まずそのドッキリ動画の制作者についてご紹介したい。YouTubeユーザー「ViralBrothers」だ。2人組の彼らは、互いにドッキリを仕掛けられては、「リベンジだ」と言って仕掛け返し、また仕掛けられるという、ドッキリの倍返しブラザーズ。ドッキリ界の半沢直樹&大和田常務である。
そんな彼らはドッキリ動画を何本もアップしており、以前ロケットニュース24で紹介した「彼氏が使うトイレットペーパーに唐辛子スプレーをかけるドッキリ」もそのうちの一つ。数多い彼らのドッキリ動画の中から、今回は私(記者)が、個人的に最もタチが悪いと思うものを取り上げたい。なお、その動画の再生回数は1500万回オーバー。驚異的な数字を叩き出しているぞ。
・ニセのテレビニュースが伏線
では、ドッキリ動画の流れについて説明しよう。先述の通り、仕掛人の目的は、ターゲットに「内臓が抜かれた!」と勘違いさせること。とはいえ、よほど混乱していない限り、そう思わせるのはなかなか難しい。
そこで仕掛人は伏線を用意する。それがテレビのニュース。仕掛人はニセのテレビニュースを制作し、偶然を装ってそれをターゲットに見せたのである。そのニセニュースで報道されていた事件とは、「ある人が友人と飲んだ次の日、見知らぬホテルの浴室で目が覚めると、腎臓が盗まれていた」というもの。
これにより、ターゲットに「闇市場で内臓を売りさばく内臓窃盗集団がいる」とインプットさせたのである。そのニュースを見たターゲットは「恐ろしい集団がいるもんだ」くらいにしか思わなかったかもしれないが……ドッキリは、そのニセニュースの通りに進行していくのだ。
・睡眠薬で眠らされる
いよいよドッキリが実行に移される。仕掛人とターゲットは、友人たちと一緒にバーへ。その時! ターゲットのドリンクには睡眠薬が入れられ……その後の展開は、是非とも自分の目で確認して欲しい。
とにかく言えるのは、「ドッキリに “倍返し” の精神を持ち込むのは危険!」ということだ。
▼こちらがそのドッキリ映像
https://www.youtube.com/watch?v=QJ7CSrcjo_4
▼このドッキリのリベンジで、「内臓抜きドッキリ」が行われた。なお内容は、彼女が飛び降り自殺したと思わせるもの