子供は純真で、天使だと言われているが、それと同時に未知数でもある。どんな行動・発言をとるか、大人にはまったく予想もつかないもので、見ているとなかなか面白い。

しかし、なかにはギョッとするような恐ろしい行動・発言が飛び出すこともある……。ということで今回は、海外ネットユーザーが「子供に言われてゾッとした発言」を、海外サイト Reddit からピックアップしてお届けしたい。

その1:「お父さん、もうすぐ死んじゃうの?」

1年くらい前に、5歳の娘に「お父さんは、もうすぐ死んじゃうの?」と何度か聞かれた。その度に僕は、「ううん、お父さんは死なないよ」と答えていたんだけれど、左足に違和感を覚えたから病院に行ったんだ。すると、重い静脈血栓症を患っていて、肺には血栓があることが判明し、入院する事態に。

その時、ちょうど旅行にいく予定があったから、あのまま飛行機に乗っていたら死んでいただろうと言われたよ。娘はそれを察知していたのかな? と思っている。しかし、2日前にまた娘から「お父さん、死んじゃうの?」と質問され始めた。ということは……。

その2:前世の記憶

私の妹が2~4歳で、言葉を覚え始めたころ、“昔の家族” の話をよくしていた。気持ち悪がる私たちに対して、“昔の家族” にどんな嫌なことをされたかを話して聞かせた。そして、最後に “昔の父親” に燃やされたから私たちに会えたと言っていた。

当時の彼女は話を作るには幼すぎたから、私たち家族は、妹が前世の記憶を持って生まれたのではと考えている。

その3:スペイン語版エクソシスト?

まだ5歳だった娘の寝言にゾッとした。娘は眠っている最中に、映画『シャイニング』に登場するトニーみたいな恐ろしい声色を使って、スペイン語でののしりまくっていたんだ。ちなみに起きているときの娘は、スペイン語なんてこれっぽっちも話せない。

その4:「バイバイ」

寝かせつけていた2歳の子供が、「バイバイ、パパ」と言った。だから私は、「こういう時は、“バイバイ” じゃないよ。“おやすみ” って言うんだよ」と、間違いを正したところ、息子は「そうだね。でも今日は、バイバイなんだ」と返してきた。その夜は、息子が大丈夫か、ベッドまで何度も確かめに行ったよ。

その5:「ヘビ男がいるよ」

クローゼットを開けっ放したままで娘の着替えをしていたとき、娘は私の方をじっと見て笑い始めた。私が、「なにがそんなに面白いの?」と尋ねたら、彼女は「男の人」というのだ。だから「男の人?」と聞き返すと、娘はクローゼットを指さして「ヘビみたいに首が長~い男の人がいるの」と言った。

私は後ろを振り返ってクローゼットを見てみたけれど、何もいない。まあ、少なくとも娘が怖がっている様子はないから大丈夫だとは思うんだけど。

その6:「心配しないでね!」

映画を見ながら2歳の娘が言った一言が怖かった……。「パパ、いつか私は死んじゃうけど、心配しないでね!」

その7:「死はお医者さん」

この前バスに乗っていたら、僕の前にお父さんと一緒に1人の女の子が座っていた。バスが病院の前で止まったとき、その女の子が父親に向かって「ねえ、死は貧しい人のお医者さんなんだよね」と言っていた。ビックリした。(注:「死は貧しい人のお医者さん」というのはアイルランドの古い言葉なんだとか)

その8:「彼女になれ、さもないと……」

ある7歳の女の子に、「彼女が欲しいんだけど、どうすればいいと思う?」と聞いてみたら、「“俺の彼女になれ。さもないと二度と親の顔を拝めないぞ” って言えばいいのよ」と返された。

その9:「火の中に」

生まれたばかりの弟を抱っこしたとき、3歳の娘が言った一言:「この子を、火の中に投げ込んじゃいけないんだよね?」

その10:「お父さんの肌、全部はぎたいな〜」

朝6時。そろそろ起きようかな……と目を開けた瞬間、すぐ目の前まで4歳の娘が顔を寄せていた。僕と目が合うと、「お父さんの肌、全部はぎたいな~」と言った。そのとき僕の肌は日焼けのし過ぎでポロポロと肌がむけまくっていたから、娘はそんなことを言ったのだろう。

だけど、寝起きの瞬間にそんなこと言われたら、夢か現実か分からなくなるくらいビックリするよ。

その11:「僕の妹だよね?」

2歳の息子と妻の話。ある朝、妻が起きると、息子が目の前に立っていた。妻が「おはよう」というと、息子は妻のTシャツを持ち上げて、お腹をジッと見つめ始めた。「なにやってるの?」と妻が聞くと、「お腹の中の、僕の妹を見てるんだよ」と答えた。

妻は、子供の突飛な想像だと笑ったけど、その後すぐに、妻は妊娠2週間であることが発覚。そして、その赤ちゃんは女の子だった。息子はまだ2歳だったから、どこから赤ちゃんが来るかとか教えたことはなかったし、2人目の子供をつくることも言っていなかった。今でも不思議に思うよ。

その12:「宇宙人はもういないよ」

息子が3歳だったときのこと。ある晩、私は宇宙人に息子を誘拐される夢を見たの。夢の中の私は、息子が宇宙人に手をひかれて窓の方に連れていかれるのを、ただベッドに横になってじっと見ているだけ……。そんな恐ろしい夢から、私は自分の叫び声で目を覚ました。

そして私は、息子がベッドのわきに立っていることに気がついた。彼も私の方を振り返ると、「大丈夫だよ、ママ。宇宙人はもう行っちゃったから」って言ったの。その夜は、眠れなかったわ。

その13:「ず~っと一緒にいたい」

私の娘はとってもいい子で、「ず~っと、お父さんとお母さんと暮らしたい」って言ってくれるんだ。……でも、娘は17歳なんだ。ゾッとするだろう?

その14:「ピーターソンさんがヨロシクってさ」

私が4歳だった頃、祖母の家に行くと必ずピーターソンさんという人物と話をしていた。浮浪者みたいな格好をしていて、ギターを弾いては古いブルースを聞かせてくれた。彼は、酔っぱらって列車から落ちて死んだということを話していたから、まあ幽霊みたいなものかな。6歳になると、私は彼の姿を見なくなった。

そして今から6か月前、父の古いアコースティックギターをみつけて弾いていたら、幼いイトコがやってきて「ピーターソンさんが、ヨロシクってさ」と言い残していった。

その15:「ママは撃たないから」

妻の妊娠が判明したとき、息子は自分に弟か妹ができることが気に食わなかった。誰かに「お兄ちゃんになるの楽しみ?」と聞かれても、「楽しみじゃない!」と答えていた。

ある日、妻のお腹も目立ちだしたころ、息子はオモチャの銃を妻の方に向けたんだ。妻は、「まあ、怖い! どうか撃たないで!」とふざけたら、息子は真剣な様子で「大丈夫だよ。ママは撃たないから。赤ちゃんを殺そうとしてるだけなんだ」と言った。

その16:「ハロウィン大好き!」

友人の子供に好きなイベントは何か質問したら、こう答えた。「ハロウィン。だって、お菓子と死が好きだから!」。“死” が好きなのか……。

その17:「血の波がかぶさってくるの」

ある日、姪(めい)がボンヤリとした表情でソファに座っていた。「なにやってるの?」と彼女に聞いてみたら、こんな答えが返ってきたの。「血の波が、かぶさってくるところを想像してるの」。たぶん、科学館で展示されてた循環器の模型を見たから、そんな想像をしたからだと思うんだけど……。

その18:「私がもっと大きかったとき……」

友人の家で夜遅くまで話し込んでいたら、友人の娘が起きてきた。そして「ねえママ、私がもっと大きかったとき、私は車にひかれて死んじゃったんだよね。喉かわいちゃったから、飲み物ちょうだい?」と言ってきた。

私はその言葉に凍りついたけど、友人は落ち着いた様子で娘に牛乳をやって、彼女を寝かしつけた。その後、友人は「このことは話題に出さないで」と言って泣いていた。

その19:変な言葉

私がまだ幼かった頃、寝言で変な言語らしきものを話していたという。兄はその言葉を聞くたびに、不気味に思っていたみたいで、なんの言葉かは分からないものの、「文法とか法則がちゃんとあることは分かった」と思っていたらしい。ただのデタラメなものではなかったようだ。

そして母によれば、父も眠っているときに同じ不思議な言語を話すことがあるらしい。

その20:「フランクのせいだよ」

イトコがまだ3~5歳だった頃、フランクという名の彼女だけに見えるお友達、いわゆる “架空の友人” がいた。イトコが何か悪いことをしても、それは全てフランクの仕業。ある晩、イトコが夜遅くまで寝なかったから、叔父が「何をやっているんだ!」と怒ると、イトコは「フランクのせいだよ」としれっと言い放った。

すると叔父は怒って、「フランクはどこだ!」と聞いてきたので、イトコは部屋の隅を指さした。すると、叔父はそこに行って、フランクを懲らしめる振りをしたの。フランクを叩きのめし、最後に窓の外に突き落としてから「これで眠れるな。おやすみ」と言って、部屋を出て行った。それ以来、イトコはフランクを見ていないと言っている。

参照元:Reddit (英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.

▼これが映画『シャイニング』のトニー(少年の人差し指)だ。少年の “架空の友人” なのである。