「可愛い制服」が日本の専売特許だった時代はもう終わった! 近年、台湾の制服事情が何かとアツい。台湾全土の女子学生の制服を網羅した「制服マップ」や「制服総選挙」、異常なまでにこだわりつくしたイラスト図鑑『制服至上』など、もはや独自の地位を築いていると言ってもいいだろう!
だが、そのアツい制服文化を揺るがしかねないニュースが飛び込んできた。なんと、今後3年以内に「制服のスカート」が消えるかもしれないというのだ。な、なんだってー!?
・女性差別撤廃のため公的機関の制服からスカートを除外
台湾メディアによると、台湾政府は女性差別撤廃のために、これまで「男子はズボン、女子はスカート」だった公的機関の制服規定をなくすとしているそうだ。
公的機関には、警察、消防、税関などが含まれる。確かに、これらはスカートでは動きにくい職業だ。実際に一部の警察ではすでにズボンの制服が導入されているが、現場では「ズボンの方が便利で安全だ」と歓迎されているという。
・民間企業での実施にも期待
わかる……。スカートが女性差別になるかどうかは様々な意見があるとは思うが、ズボンの方が機能性が高いというのは明らか。これら公的機関以外にも、キャビンアテンダントや銀行員などスカートでは動きにくい職種も多数ある。政府は民間企業での実施も期待しているという。
・学校も対象に!?
それはいい。それはいいのだが、この波に乗って「今後3年以内に公立私立を問わず各学校の女子制服をスカートとする規定をなくす」という報道があり、ちょっとした物議を醸している。台湾ネットユーザーの声を紹介すると……
「 “女子学生の制服はスカート” って差別にあたるの?」
「形式だけの “平等” を求めるのはバカのすることだわ」
「スカートは女子の特権なのに~!」
「俺の心のオアシスが消える……」
「私はいいと思うな。学生時代は、スカートの制服は好きじゃなかった」
「スカートとズボン、好きな方を選べるようにすればいいんじゃないの?」
「男子学生もスカートを選択できるようにしたら? これこそ真の平等!」
などなど。なかには「女性差別撤廃のために、男子もスカートをはこう!」や「女性差別撤廃のために、男子もブラジャーをつけよう!」という皮肉の声まで出ている。
・制服のスカートは女性差別?
「女子の制服をスカートとするのは、差別か否か」は、日本でも度々議論が起こっている。企業でのスカート廃止のように利便性アップというわかりやすい効果があるならまだしも、それが見えにくい学校の制服となると、全く答えが見える気配がないと言えるだろう。
本当に3年以内にスカートの制服は、台湾の学校から消えてしまうのだろうか? ただでさえ、ジャージでの登下校が主流の台湾だ。今後、「スカート姿の女子学生」は、ますます見かけることがなくなるのかもしれない。
参照元:YouTube、TVBS、ETtoday(中国語)
執筆:沢井メグ
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