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一般的に、大型の拳銃の方が小型拳銃より物騒なものだと思われがちだ。確かに、サイズが大きい拳銃は見るからに迫力がある。だが小型の拳銃でも、人をビビらせるには十分。「サイズがどう」と言うより、それが拳銃であることが問題なのだ。

今回は、「モノとそのサイズ」について考えさせられる事件を取り上げたい。何のサイズかと言うと……腰ではなく、男性が体の中心でぶら下げている「拳銃」のサイズである。

・ドイツでの事案

渦中の人物は、ドイツに住むハーバートさん。配達員として働く54歳の男性である。全ては、彼が荷物以外の全く余計なものを届けてしまったことから始まった。

・10代の少女に「拳銃」を見せつける

ある日、彼が一軒の家へ荷物を配達したところ、対応したのは10代の少女。彼女がドアを開けると……そこには、あろうことか「拳銃」を抜いているハーバートさんがいたのだ。本来、ホルスターに収めているべき「拳銃」を、よりにもよって10代の少女に見せつけてしまったのである。

その少女と母親は警察に駆け込み、事件は裁判沙汰になった。

・男性の主張「自分の“拳銃”は小さ過ぎる」

ここまでなら、よくある?「露出狂が捕まりました」というニュースである。しかし、ハーバートさんが本当の個性を発揮していくのは、裁判においてである。なんと彼は、「自分の “拳銃” は小さ過ぎるから、有罪には当たらない」と主張したのだ。

・男性の妻が証言「小さ過ぎてズボンから出せない」

さらにさらに、彼は自分の「拳銃」がいかに小型なのかを実証するために、妻を召還。彼女は裁判でこう証言したという。

「ごめんなさいね、ダーリン、あなたのアレはとても小さ過ぎて、ズボンから出せるようなものではないわ(引用ここまで)」

・被告の弁護士「裁判官、ご確認を!」

ここで、被告の弁護士が勝負に出る。被告とその妻の主張を裏付けるために、裁判官に「拳銃」のサイズを確認するよう迫ったのだ。弁護士らしいのか、弁護士らしくないのかは分からないが、とにかく色々な意味でアツい弁護士のようだ。ちなみに、裁判官は女性である。

・裁判官「検察官、サイズを計測しなさい」

ところが、ここで裁判官は自分で確認することを拒否。当たり前である。一体、どこの国の裁判官が、裁判中に被告のアレのサイズを確認するというのか……。

だがしかし! 裁判官は、弁護士の要求を完全に退けたワケではなかった! 「被告の妻がそこまで率直に言うのなら、従わねばならないでしょう」と、検察側のスタッフに、ハーバートさんの「拳銃」を確認して、サイズを計測するように命令したのだ。

・気になる今後の展開

果たして、検察官側のスタッフから報告を受けた裁判官はどのような判決を下すのか? そして、計測した結果は何センチだったのか? これから明らかになる事実と、今後の展開にも注目していきたい。

参照元:The LocalQwikGist(英語)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.