1964年(昭和39年)8月21日、日本政府が「輸血用血液を献血により確保する体制を確立」すると閣議決定したことから、8月21日は『献血の日』とされている。
「献血に行くとオレンジジュースがもらえる」「いやカロリーメイトがもらえる」などと聞いたことはあるが、本当のところはどうなのだろう? そこで最新の献血事情を探るべく、『アキバ献血ルーム』で実際に献血してきたぞ!
・明るい印象の建物
「アキバ献血ルーム」は東京・JR秋葉原駅電気街口から徒歩30秒ほどのところにある。付近には献血募集ののぼりが立っているからすぐにわかるはずだ。明るい印象の建物で、「献血」から連想されることもある、『怖さ』や『暗さ』は全く感じさせない。
・ちょっとしたカフェみたい
中に入ってみると、待合い用の大きなテーブルが4台、カップ飲料の自動販売機が2台、漫画がびっちり詰まった本棚がドーンと備え付けられていた。もはやちょっとしたカフェである! テーブルの上にはせんべいやクッキーが置かれていて、販売機の飲み物ももちろん飲み放題だ。
・「献血カード」が必要
受付けをすると、献血をするには「献血カード」が必要であることが判明した。私(筆者)は過去に一度献血をした記憶があるのだが、10年以上前だとデータが消去されてしまうらしく、新しく献血カードを作成することになった。
・400mlを採血した
海外への渡航履歴、薬品服用の有無などのチェックを済ませた後は、医師による問診、血液チェックを経て無事献血できる環境が整い、いざ献血! この日のアキバ献血ルームでは400mlのみの採血となっており、私も400mlの献血をお願いした。
・好きなことをしながら採血できる
採血自体は、10分~15分で終了する。歯医者さんにあるような椅子に座り、係の人が丁寧に説明しながら採血してくれるから怖さは全くない。採血中はそれぞれの椅子に備えつけられたテレビを見ていてもいいし、待合い室から持ち込んだ漫画を読んでいてもいい。もちろん、スマホをいじっていても問題ない。しかも希望者は充電までしてくれるのだ!
・至れり尽くせり状態だった
時間を持て余すことなく採血が終了。希望者はアイスクリームがもらえる。この日のアキバ献血ルームでは、希望者に「コミケ&献血コラボキャンペーン」の萌え系ポスター3枚セットまで配布していた。その他にはパックジュースやチョコレートもあり……。至れり尽くせりやないか! と感じたのだった。
・思ったより献血希望者が多かった
偶然かもしれないが、待合い室には15人ほどの人がいた。街中で献血を呼びかける声を聞くたびに「献血する人って少ないんだろうな」と思い込んでいたが、そうでもないらしい。ただ、係の人に聞いたところ、それでも血液は足りていないとのことだった。
健康な成人であれば、400mlの血液を抜かれたところで支障はない。それで困っている人の助けになるならば定期的に献血しよう! と固く心に誓ったのであった。「怖さ」も「暗さ」も全くないから、機会があればぜひ献血にチャレンジしてほしい!
参考リンク:日本赤十字社 「東京都赤十字血液センター」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼カップ飲料の自動販売機。もちろん無料だ。
▼テーブルにはお菓子が置かれていた。
▼チョコレートもあったぞ。
▼待機中も採血中も読んでてOKの漫画。
▼採血自体は15分弱で終了した。
▼採血中もジュースを勧めてくれる。
▼終了後はアイスまでくれる。
▼さらに希望者にはポスターまで!
▼健康な成人はぜひ試してほしい!
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