かき氷に練乳をかけ果物を盛りつけた「白熊」。その発祥の地をご存じだろうか? これは鹿児島県鹿児島市の氷菓だ。冷えた氷にたっぷりの練乳、めちゃくちゃ暑い日に食べれば、幸せが訪れる最高のスイーツである。その白熊で有名な鹿児島のお店天文館むじゃきが、東京・新宿の伊勢丹新宿店に期間限定で出店している。
伊勢丹の催事場で開かれている「おとなの大九州展」に出店しており、この会場だけで食べられる大人の白熊を提供しているのだ。何が大人かというと、焼酎とワインを使用しているのだとか。しかも氷の上から、焼酎の森伊蔵をかけるというのである。それ、ホントにウマいのか? ということ早速食べてみることに。
・8月6日から6日間
この催しは2014年8月6日から11日まで行われている。開催初日に会場を訪れたところ、平日ということもあってか、そこまで混み合ってはいなかった。だが、一部のイートインスペースではすでに限定販売数に達して販売を終了している商品もあった。
・週末は完売必至
むじゃきの大人の白熊も、50セット限定。もしかしたら、すでに販売数が50セットに達しているのでは? と心配したのだが、15時の段階でオーダーすることができたので一安心。週末は15時より前に販売数に達するかもしれないので、食べたいという方は早めの時間をおすすめする。
・実物は地味
さて、早速大人の白熊とご対面。店頭にあった商品写真は、さまざまなフルーツの彩りが鮮やかで、カラフルに見えたのだが実物は結構地味である。見た目だけなら、普通の白熊の方がインパクトがある。問題は味だ、中身だ。
・酒臭さが際立ってしまう
このセットは焼酎ベースの蜜を使用した「和」と、ワインゼリーを使った「洋」の2種類がセットになっている。どちらも共通して言えることなのだが、結構酒臭い。匂いを和らげるものが何もないので、微々たる匂いではあるが、かなり酒臭さが際立っている。
・氷が酒に負ける
実際に食べてみると、ただ酒を使っているという以外に、印象の残るものは何もない。というのも、酒の匂いと味が白熊を完全に打ち負かしてしまうため、「酒をかけた氷を食っている」という事実以外は何もかもが帳消しになってしまうのである。
・普通の白熊が良かった……
ハッキリ言って、普通の白熊にすれば良かった。あの甘いミルクに舌鼓を打ちたかったのに……。大人の白熊という言葉にのって、オーダーしたのは失敗だったと感じている。斬新なメニューを考えるのはとても良いことだと思うし、今回の催しにはぴったりとフィットしている。だが、白熊の良さが損なわれている気もするのだが……。そう感じるのは私(記者)だけだろうか。
とにかくむじゃきの白熊は有名店というだけあって、食べる価値は十分にある。むじゃき未体験の方は、ぜひチェックして欲しい。
・今回訪問したイベントの詳細
イベント名:おとなの大九州展
会場:伊勢丹新宿店 6F催事場
日程:2014年8月6~11日
時間:10:30~20:00(最終日は18:00まで)
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼これが伊勢丹新宿本店限定の大人の白熊和・洋2種セット、1512円
▼実物は結構地味な印象を受ける
▼洋はワインゼリーをトッピング
▼和は焼酎森伊蔵が10ccついてくる。これを氷の上からかける
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]