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医療や科学、コンピューター技術といい、あらゆる分野で目覚しい発展を遂げている現代において、これから何が発明・開発されてもおかしくなさそうだ。そんななか、1980年代から “タッチパネル入力” といった数々の未来の発明について予言し、的中させてきた科学者が「30年後に実現するかもしれない驚きの発明」について語り、話題を呼んでいるのだ。

・錠剤を飲んで言語や文学作品を学習

米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの創設者・名誉会長として知られるニコラス・ネグロポンテ氏は、過去30年で「未来の発明」について予言し的中させてきた。そんな彼が、30年後には言語や文学作品といった情報が詰まった “錠剤” を飲み込むことで、学習できるようになると発言しているのだ。

・30年後には実現可能な発明!?

世界の最先端で活躍する人達による講演会『TED』。今年3月に開催された TED2014 でネグロポンテ氏が語ったところによると、言語や文学を目で見ながら学ぶことは能率が悪いのだという。文字を読む代わりに情報が詰まった錠剤を飲めば、血流に乗った情報が脳へ行き届き、それぞれの情報が収まるべき場所へ能率よく蓄積されるようになるというのだ。

30年後には実現する可能性があるとのことで、MITの教授らと議論を重ねているようだ。

・ネグロポンテ氏が当てた予言の数々

それではネグロポンテ氏が、過去に予言し的中させた未来の発明をいくつか紹介しよう。

【タッチスクリーンパネル】
1984年の講演会で、パソコン使用時にマウスではなく指を使って操作するようになると予言。要はスマホやタブレットなどの、タッチスクリーンパネルを言い当てたことになる。

【書籍や新聞をネットで読む】
1995年には、書籍や新聞をネットで購入しスクリーンで読むようになると語っている。これもスマホやタブレット向けのサービスとして実現されている。

このほか1984年には、CD-ROM やオンライン教育サービスに加え、 ATMやコンビニ情報端末などのタッチパネル・キオスク端末の発明・開発を予言し、現在では現実の物となっている。

これだけのことを予言して当てているとなれば、錠剤学習が30年後には実現しているのかもしれない。YouTubeの動画には、「錠剤は味付き?」「飼い犬に飲ませて英語を覚えてほしい」といったコメントが寄せられている。

参照元:YouTube、TED blog [1] [2](英語)
執筆:Nekolas

▼錠剤学習について予言した2014年3月の講演会

▼1984年に未来の発明について予言した講演会