人は悔しいとき、悲しいとき、やり場のない怒りを感じたとき、喚きたいような気持ちになる。先日兵庫県議の野々村竜太郎議員が、記者会見で号泣し大きな話題になった。彼がなぜ泣いたのかは不明なのだが、とにかく人は感情が昂ぶり、抑えられなくなったときに泣き喚くものである。
最近北欧スウェーデンで行われたサッカーの試合で、ある選手が感情を爆発させて注目を集めている。その選手は試合で2枚目のイエローカードを食らい、退場となってしまった。すると、審判に抗議するのかと思いきや、悔しさ全開! 叫びながらマッハのスピードでピッチを後にした。ウァアアアアーーーッ!!
・悔しさ
退場させられたのは、IFKノルシェーピ所属のアルハジ・カマラ選手である。イエローカードが出された経緯は不明なのだが、YouTubeに公開された動画を見ると、彼の悔しさがひしひしと伝わってくる。
・雄叫び
どうやら相手選手に接触したために、イエローカードを出されたようだ。累積2枚目であるらしく、続けざまに審判がレッドカードを出し退場になってしまった。アルハジ選手は抗議する様子もなく、審判の横をすり抜けるようにして駆けて行く。こんな雄叫びと共に。
「ウァアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
・叫び
まさに悲痛な叫びだ。ピッチを駆け下りて、バックヤードへと続く通路を抜けて行くとき、彼の声はどこまでも木霊しているように聞こえた。きっと精一杯やったからこそ、言葉にできない悔しさがあふれ出し、叫びへと変わったのだろう。一方で不自然なお金の流れを指摘されて、十分な説明責任も果たさないのに、泣き喚く人もいる。
同じように声を上げるにしても、その中身は随分違うものである。