tdnsugi

先日たった一球で観客を魅了した日本ハム・多田野数人(ただの かずひと)投手の “超スローボール” を覚えているだろうか。「待っていました!」というファンも多く、初めて見た人はあまりの遅さにその球速が気になったに違いない。

そこで今回は、彼のスローボールがどれだけ遅いのか一発でわかる動画「【プロ野球パ】多田野vs杉内 超スローボール遅いのはどっち??」をご紹介するぞ。検証された衝撃の結果は必見だ!

・どちらのスローボールの方が遅いのか

動画では、先日の多田野投手と2014年5月20日に巨人・杉内俊哉投手が投げた「超スローボール」が比べられている。多田野投手は勝負球、一方の杉内投手はサインミスからの偶然で投げた一球だ。

・同じタイミングでリリース

まずは杉内投手、そして多田野投手が投げたボールをプレイバック。なるほど……どちらも遅い。しかし、ボールのリリースするタイミングをまったく同じにして比べると、衝撃的な光景がそこにはあるぞ!

・段違いの遅さ

杉内投手のボールが打たれても多田野投手のボールはなんとまだ上空。大きい弧を描いており、キャッチャーのミットに届いていないではないか! スローで確認しても多田野投手が段違いに遅いのである!!

杉内投手の球速はバックスクリーンに111キロと表示されていることから多田野投手は100キロ未満。スピードガンでは計測不能といわれているだけに、おそらく70キロくらいではないだろうか。

・プロの投球

プロの世界には150キロのストレートを投げるピッチャーは多くいるものの、「超スローボール」を投げる投手はそういない。というのもコントロールが定まらないのはもちろん、フォームを崩してしまうという理由があるからだ。

しかし多田野投手は完全に自分の武器にしてしまっている。同じフォームから繰り出される「超スローボール」は、正確にコントロールされてキャッチャーのミットへと吸い込まれており、何度見ても “これぞプロ” といった投球だ。

ちなみに多田野投手の「超スローボール」はアメリカでも話題になっており、ダルビッシュ投手が6月1日のナショナルズ戦で投じた94キロのスローカーブと比較されている。「えげつない投球」や「今まで見た中でもっとも感銘的なボール」といったように、多田野投手には賛辞が贈られているぞ。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼その遅さは一目瞭然

▼こちらはダルビッシュ投手のスローカーブ