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【グルメ】立ち食いそばに特殊な料理法を取り入れた「フォアグラエスプーマもり」を食べてみた / 東京・上野「喜乃宇屋」

2014年5月30日

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以前の記事で、500円という低価格で大盛りの肉そばを提供している、「俺のそば」についてお伝えした。このお店は「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」を展開する会社が運営しており、天かすと生玉子まで無料で提供している。

・フォアグラエスプーマ?

同店は2014年4月にオープンしている。時同じくして上野でもスタイリッシュな立ち食いそば店がオープンしていた。そのお店「喜乃宇屋」は、立ち食いそばバルという業態をとっており、その名前が示すようにちょっとおしゃれ。メニューにも一工夫加えて、「フォアグラエスプーマもり」なるメニューが存在する。何や、エスプーマって? そばにフォアグラって合うの? ということで早速食べてみた。

・特殊な料理法

エスプーマとは、スペインの名門レストラン「エル・ブジ」の料理長フェラン・アドリア氏が料理法だ。そういうとちょっと大げさに聞こえるのだが、端的に言えば食材を泡状にすることを示している。あらゆる食材を泡状にできるのが、この料理法の特徴である。

・フォアグラはそばと合うのか?

さて、問題はそばとフォアグラのエスプーマが合うのか、ということだ。単純に考えて、濃厚な味のフォアグラをそばと合わせると、そばの風味を損なう可能性がある。わざわざそのようなことをする必要があったのだろうか? と考えずにはいられない。実際にオーダーして食べてみると、想像とは異なっていた。

・全然邪魔にならない!

エスプーマはそばの邪魔にならっていない。むしろ、ふんわりとしたムースのような口当たりで、そばの食感を阻害することはないのである。また、泡状であるがゆえにフォアグラの食感はまったくなく、あえて言えば「匂い」程度にしか味を感じないのである。

・なくても良いのでは?

これをそばに絡ませてすするのだが、そばを食べると、全然と言っていいくらいフォアグラ感は消える。すると……、このエスプーマは必要なのか? と思ってしまった。もしや、なくてもいいのかも……。だが、最後に蕎麦湯を出汁に注いで飲むと、ここでフォアグラ感が帰ってきた。そばの風味と出汁とフォアグラ、これらが混ざり合ってまるでそばとは別の料理のように感じられたのである。

創作そばの面白さはあるのだが、980円で繰り返し食べようと思う価格ではないかな……。それと昼すぎの14時にお店を訪ねたのだが、お客さんが誰一人としていなかったのが気になった。ガラス張りで外から丸見えなので、ちょっと入りにくいのだろうか。夜の客入りが気になる。

・今回紹介した店舗の詳細

店名: 喜乃字屋
住所: 東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラス 1F
営業時間: 10:00~23:30
定休日: 無休

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24








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