自分で自分の写真を撮る、いわゆる自撮り。今や世界的なブームで、自撮りした写真をSNS などに投稿する有名人も多い。
しかし、髪の毛を気にしている男性、もっと言えば「薄くなったな〜」と感じている男性、さらに言えばハゲが、自撮りをする時には、フサフサの人には分からない煩わしさを感じている。その理由はいくつもあるのだが、個人的な経験を元に5つをピックアップしてみた。
1. 何よりも髪の毛の透け具合が一番心配
頭髪に爆弾を抱えている身としては、顔の写り具合など、どうだっていい。何よりも気になるのは、「髪の毛の透け具合が目立っているかどうか?」だ。もし、目立っていたら「薄くなっている」と頭で分かっていても、ショック大。
もはやこの時点で、自撮りをする意味がさっぱり分からないが、頭髪という最大のアキレス腱を考えると、どうしても気になってしまう。
2. スマホの高性能カメラ
なぜ、最近のスマホのカメラは高性能なのか? こんなカメラで撮ったら、薄いのが目立ちまくるではないか。もし撮るとしたら、超初期のカメラ付き携帯で撮りたいくらいである。
3. 薄さが目立たないベストアングルを探すのが大変
特に頭頂部付近に爆弾を抱えている場合、アゴを引く行為は、自殺行為に他ならない。かといって、鼻毛が見えるほど後ろに反るのは、それはそれで問題だ。このように、薄い部分を目立たせないことを考えると、アングルを決めるのに時間がかかる。それだけで人の何倍も面倒くさい。
4. 薄毛に容赦ないライト
ライトの中にも、薄毛に優しいライトと、薄毛に容赦ないライトがある。つまり、ライティング環境によって、薄い箇所が目立つ場合と目立たない場合があるのだ。薄毛に優しいライトの下で撮る場合は比較的安心できるが、問題は薄毛に容赦のないライト。特に、煌々と光る蛍光灯が何本もある部屋など、光量が多い場所は要注意である。
ちなみに自撮りではないが、普通に写真を撮られる場合には、フラッシュをたかれただけで、薄毛の人は「終わった」と思ってしまいがちだ。
5. 誰かと一緒に撮る時の妙なプレッシャー
誰かと一緒に自撮りをする時も、当然ながら気になるのは自分の髪の毛のみ。かと言って人と一緒だと、ハゲが目立たないアングルを探す時間もなければ、そんな理由で撮り直すわけにもいかないので、いわば一発勝負。「神様お願いです、僕の頭皮をお守り下さい」という気持ちでカメラの前に立つしかない。
——以上である。
このように、髪の毛が心配な男性にとって自撮りは、ただ神経を使うだけの徒労。めちゃくちゃ面倒なのだ。全く気にしないレベルになれば、平気かもしれないが、そこに達するまでに何度「薄くなった!」とショックを受けないといけないのだろうか? 考えただけで恐ろしい。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼薄毛が目立たないアングル
▼アングルを下げるとこうなる。頭皮の透けている部分が大きく写っていればいるほど、ショックは大きい