2014年5月に、ウクライナでヤヌコビッチ前政権崩壊後初めてとなる、大統領選挙が行われる。激戦が予想される選挙戦に、意外な人物が出馬表明し話題になっている。
その人物とは、SF映画作品『スター・ウォーズ』でおなじみのダース・ベイダー氏だ。冗談みたいな話に思えるのだが、かなり本気で選挙に臨む姿勢を見せており、高額な供託金を支払い、必要書類をすでに提出したそうだ。国の未来がかかっているのだが、本気なのか?
・高額な供託金を支払い
ウクライナ・インターネット党は、大統領候補にダース・ベイダー氏を擁立。5月の選挙を前に立候補に必要な、22万5000ドル(約2320万円)を支払ったそうである。これは冗談で済むようなことではなく、また高額な供託金を払っている以上、遊びという訳にはいかない。何より、今困難な状況にある国のかじ取りをしていかなくてはならないのだ。
・ウクライナ政府のデジタル化
ベイダー氏はロシアの軍事的脅威にさらされるなかで、ウクライナ政府のデジタル化を推進して行く方針を掲げている。国民全員にパソコンと、語学の習得を無償で提供し、また対外投資にかかる税金のすべてを撤廃する考えも示している。
・議会に出馬した過去
実は2012年議会選挙に出馬し、全体の3パーセントに当たる票を獲得したそうだ。ただし、ベイダー氏に投票されたすべてが無効票として扱われた。また、同党は、事務所を持っていなかったために2012年に裁判所によって解散を命じられている。
・法務省から排除される
さらに2013年には、ウクライナ法務省にストームトルーパーを従えて入ろうとしたのだが、警備員に排除されてしまった過去を持っている。今回は一応書類を提出しているのだが、候補者として扱ってもらえるのだろうか。今後が気になるところである。
参照元: International Business Time(英語)
執筆: 佐藤英典
▼法務省に入ろうとして、警備員に排除されたときの映像