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【北極冒険23日目】ブリザード効果で氷のコンディション良好 / 16kmを超える長距離移動に成功

2014年3月31日

ogita26

現在北極点に向けて、無補給単独徒歩でチャレンジしている冒険家の荻田泰永氏。23日目(2014年3月30日)の定期連絡が日本の事務局に入ったので、現在の状況についてお伝えしたい。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 3月30日 11:56)

現在地: 北緯84度13分 西経76度13分
この日の移動距離: 16.7km
天候: 晴れ
気温: マイナス25度

・今回最高の距離16km

ブリザードは想像以上に、氷のコンディションを良好にしてくれたようだ。氷上の雪を吹き飛ばしてくれたためだろうか。荻田氏はこの日、今回の冒険でもっとも移動距離をのばし、16kmも前進した。冒険開始当初を振り返ると、激しい乱氷帯に苦戦しながら4km進むのがやっとだった。それと比較すると4倍も距離を稼いだことになる。

・日照時間が長くなり行動しやすくなる

ちなみにこの日は10時間も歩み続けたそうだ。日が長くなったおかげで、行動時間も次第に長くなってきている。冒険開始からすでに3週間が経過して、身体もかなり順応しているのではないだろうか。明日も15km以上を目標に進むそうだ。先は長いがこの調子で進んで行って欲しい。

情報提供: 荻田泰永 北極点事務局
画像: 荻田泰永 Facebook
執筆: 佐藤英典

▼2014年3月30日現在の荻田氏のおおまかな位置


カナダ環境省が公開している北極周辺の衛星写真(2014年3月29日の画像)

▼2012年の挑戦時の画像。荻田氏は北極を「動物としてのヒトの身体性を取り戻し、どこかに置き忘れた死の臭いをリアルに感じる場所」と説明している
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