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【北極冒険17日目】ブリザードによる足止め2日目 / 南北にのびるリードが今後のカギ

2014年3月25日

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現在北極点に向けて、無補給単独徒歩でチャレンジしている冒険家の荻田泰永氏。17日目(2014年3月24日)の定期連絡が日本の事務局に入ったので、現在の状況についてお伝えしたい。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 3月24日 11:31)

現在地: 北緯83度42分 西経77度19分
この日の移動距離: 0キロ
天候: ブリザード
気温: マイナス15度

・2日目の足止め

ブリザードによる足止めで、2日間をテントで待機した荻田氏。少しも前に進めない状況が続いたのだが、この日の連絡時刻直前に強風はおさまってきたようだ。体調は良好ではあるものの、衛星電話から聞こえる声は、少し気落ちしている様子。前に進めないというジレンマが、彼を悩ませているのだろうか。

・南北リードに期待

当初の計画では、そろそろフォールディングカヤックを使用するタイミングに来ている。南北にのびたリード(氷の裂け目)に遭遇すれば、そのままカヤックを使って北上するという考えだ。今回の冒険はこの南北リードに出会えるかどうかがカギとなる。ブリザードによって、氷は大きく揺り動かされているはずだ。リードが発生していると良いのだが……。

とはいえ、自然相手のこと。そう思った通りにはいかないかもしれない。とにかくまずは天候が快復し、再び歩を進めるしかないだろう。

情報提供: 荻田泰永 北極点事務局
画像: 荻田泰永 公式ブログ
執筆: 佐藤英典

▼2014年3月24日現在の荻田氏のおおまかな位置


カナダ環境省が公開している北極周辺の衛星写真。赤い点が荻田氏のおおまかな位置(2014年3月24日の画像)

▼過去の北極冒険の画像。冒険中は足にテーピングをグルグル巻きにしている
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